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2018年02月08日17:47

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凡夫なり

窓際で日向ぼっこしていたハルちゃんが、ウググググゥ〜って怒ってる。どうしたのと声を掛けると、振り返りもせず、今度はシャーって威嚇している。てんちゃんが横にいるけど、落ち着いた様子で外を見ている。二人の視線の先を見ると、白黒タキシード柄のニャンコが、窓のすぐそばまで来ている。よく聞くと、その子も声を上げているけど、どちらかというと甘えたような声だ。そしてその子は・・・右前足の先端がない。

以前から、見かけていた子で・・・足が悪いのは歩き方から分かっていたけど、今日は傷口の様子がハッキリと見て取れた。怪我をしてから、もうずいぶん経つと思うのに、まだ傷が生々しく赤い・・・。はるちゃんの威嚇を意に介すこともなく、その子はお尻を落として傷口を舐め始めた。

なぜ、なかなか治らないのだろう。体つきはふっくらしているから、食事には困っていないのだと思う。飼い猫じゃないのか・・・飼い猫なら、飼い主が病院に連れて行っているだろうに・・・。

保護して、病院に連れて行ってやるべきだろうか・・・傷口は痛々しいが、太っていて元気そうだし、大丈夫なんじゃないかな・・・他所んちの飼い猫だったら、余計なお世話ってことになるし・・・病院に連れていった後、我が家に引き取るわけにはいかないし・・・

そのニャンコを不憫に思う気持ち、なんとかしてやりたいと思う気持ちと、なるべくなら面倒をさけたいという気持ちが、わたしの内で鬩ぎあってる。

結局、その子はその後すぐにどこかへ去っていき、わたしは、これ幸いと、この難題を忘れることにしたのだけれど・・・

たぶん、わたしだけじゃなく、多くの人が、しょっちゅう、こういう葛藤に、軽く悩む日々を過ごしているのだと思う。

人の中には、他を思いやる優しい気持ちと、当事者じゃないのだから余計なことに巻き込まれたくないという身勝手な感情があり、何かの度に、どうしようかどうすべきかと迷って、どちらかを選択しているのだと思う。

きっと、ほとんどの人は、常に善行を選べるわけではなく、かといって、いつも身勝手な振る舞いをするわけじゃなく、その時々に応じて、善いことをしたり出来なかったりするのだと思う。

まあ、できるだけ自然に善いことを選べるようになれると嬉しいのだけど、わたしのような凡夫には、今回のように見て見ぬふりを選んでしまうことも多いのであった(^^;。
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