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2018年01月26日12:07

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ラクサンポ33

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。NPO事務所で、川口と他三人が働いている。

スタッフ男1
「メール便シール、どこにあるのかな」

スタッフ女1
「そこの棚の中にないですか。昨日、使ったんだから。おかしいな。ないぞ。せっかく宛名シールを全部貼ったのに」

川口
「他の作業をやればいいでしょう。こっちはアンケートをまだ完成してないから、手伝ってほしいな」

スタッフ女2
「どんなことをすればいいですか」

川口
「できたら、校正を手伝ってもらいたいな」 

スタッフ女2
「校正って、どんなことするんですか」

川口
「原稿を読んで、間違いを訂正したり、ことばを加えたり、してくれますか。けっこう細かいですよ」

スタッフ女2
「余り自信ないけど、手伝います。どのくらいありますか」

川口
「およそ10ページはあるなあ。昔から正確にできたことがないので、お手伝い、よろしくね。はい」
川口が紙を渡す。


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