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2018年01月19日11:37

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ラクサンポ32

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。

NPO事務所・川口他、三人のスタッフが働いている。

川口
「えー。この名簿に掲載されているのは300人ぐらいいるけど。全員にアンケート、出すんですか」

スタッフ女1
「そうですよ。名簿タグシールはできているから、封筒に貼って用意しておきます。アンケートを作ってくださいね」

川口
「過去に作ったものを多少修正したいですね。少し時間をくれますか」

スタッフ男1
「ゆっくりやって下さいよ。俺たち、文章を考えるのが苦手なんだ」

川口
「文章と言っても、ひな型があるから、それを修正するだけだ。だれでもできるじゃないですか」

スタッフ女1
「得意、不得意があるんだから、川口さん、お願いしますよ」

川口
「ああ、又面倒な仕事が俺に回ってくる」

スタッフ女2
「発送なら単純作業だから、私、得意なんですがね。できたら印刷しますよ」

川口
「待って下さいよ。考えなければならないから」

 



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