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2018年01月11日11:25

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ラクサンポ31

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。

NPO事務所、川口とスタッフがミーテイング中。

スタッフ男1
「いよいよ、助成金で発達障害の実態調査をすることに決定しました。そこで、今日はどういうふうに進めるかを考えたいので、皆さんよろしくお願いいたします」

川口
「どの程度、予算があるんですか。こちらも生活があるので、この仕事だけに係れませんよ」

スタッフ女1
「さっき、試算したら、半年で、一人頭、30万円です。悪くないと思います。それだけで、生活するのは無理ですね」

川口
「それでも30万円、ボーナスが出ると思えば、うれしい。やりましょう。正月から幸運が来そうだ。どんなことをするんですか」

スタッフ男1
「まずは発達障害の当事者を何人かアンケートを送り、答えてくれそうな人々を一人ひとり面接して、聞き取り調査をします。それからアンケートを分析して、報告書を作ります。それだけで、一年なんて、あっという間ですよ」

川口
「アンケートのひな型はできていますか。それから作るとなるとけっこうたいへんだからね」

スタッフ女2
「発達障害の人たちにアンケート調査をしたときのが残っているから、それを改良します」

川口
「それだれがやるんですか」

スタッフ男1
「もちろん、川さん、お願いします」

川口
「そうか。そのデータどこにありますか」

 



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