mixiユーザー(id:2439568)

2018年01月07日14:36

1699 view

日本で「CT検査」が多い理由

インターネットの普及で医療情報が入手しやすくなったが、患者は何を信じていいか分かりづらくなっている。海外では、医学的根拠を基に価値が低いとみられる検査や治療をリストに挙げて、過剰な医療行為を見直す動きがある。「不適切な検査や薬は何か」。コンピューター断層撮影(CT)装置を使った検査について報告する。【河内敏康、藤野基文】

 「数年前、経営サイドから『もっとCT検査をするように』と催促の紙が回ってきたことがある」。関東地方の民間病院で働く医師はこう打ち明けた。CTは、放射線の一種のX線を使って体の断面を撮影する方法。この病院にはCT装置が2台あった。医師は「CT装置の稼働率を上げたかったのだろう」と推測した。

 日本は「CT大国」と呼ばれる。経済協力開発機構(OECD)のヘルス統計2017によると、人口100万人当たりのCT装置の数は日本が107台で、加盟35カ国の中で最も多い。1000人当たりの撮影回数も231回と2番目に多い。

 日本でCT検査が多い理由の一つに医療システムの問題を指摘する声がある。日本の外来は、診察や検査をすればするだけ病院やクリニックの収入になる出来高払い。だが、検査料は1回約1万円と海外に比べ安く、「病院やクリニックはCTの検査の数を増やそうとしがちだ」(大学病院放射線科教授)という。医療政策に詳しい米カリフォルニア大ロサンゼルス校の津川友介助教は「外来の担当患者1人ごとに診療報酬が決まる『人頭支払い方式』を導入すれば、過剰検査を抑制できる可能性がある」と指摘する。

 CTは、適切に使えば病気の発見や治療に役立つが、放射線による被ばくの問題もあり、なるべく控えたい。慎重になるべきCT検査とは何か。参考になるのは、米国で始まった過剰な医療行為を見直す「Choosing Wisely」(賢い選択)キャンペーンだ。

 参加する米国小児科学会は「小児が頭を打っても頭蓋(ずがい)内損傷リスクが低ければ必要ない」と提言する。リスクを判断する基準に従って調べ、該当しなければCTは実施しない。放射線被ばくと発がんとの因果関係こそ明確でないが、小児は放射線の影響を成人より受けやすく、余命も長いため、放射線防護は特に重要とされている。日本医学放射線学会もガイドライン(指針)で推奨していない。

 それでも、医療現場では頻繁に行われているとの声がある。指針通りにして検査しなかった場合でも、後で患者の状態が悪化して頭蓋内の出血が判明するケースが極めてまれだが存在するからだ。訴訟を起こされる可能性もあるという。

 だが、藤沢市民病院(神奈川県)が、小児のCT検査に厳格な基準を持つ英国の指針を使って頭部外傷の患者の親に説明するよう変えたところ、検査数は約3分の1に減ったが、脳に損傷が見つかる重篤なケース数は変わらなかったという。放射線診断科の藤井佳美医師は「指針通りでも現時点で見逃しは起きておらず、過剰な撮影は控えるべきだ」と話す。

 専門家である放射線科医が、不適切な検査を止められない事情もある。患者の情報を一番多く持っているのは主治医で、不安感なども考慮した上での判断に反論するのは現実的には厳しい。ある大学病院の放射線科医は「『検査が必要かどうか決めるのは主治医だ』と罵倒されたこともある」と力なく語った。

 近年、診断すべき画像検査が増え、放射線科医が忙しくなったことも、主治医に助言しづらくさせているとみられる。日本医学放射線学会の調査によると、「主治医に助言する時間がない」という病院では、常勤の放射線科医1人が3〜4時間のうちに診断する画像検査は24件もあり、「時間がある」病院より3割も多かった。

「医師と患者 相互理解を」

 過剰な検査を抑制しようとする動きもある。神奈川県鎌倉市の大船中央病院では、原則として過去30日以内にCTなどの検査をした患者に対し、主治医が同じ部位に同種の検査を依頼した場合、電子カルテに理由を入力しないと検査に進めないシステムを昨年5月に導入した。10月までの半年間で「重複」を通知された検査のうち、約7%を主治医が取り消したという。青木陽介・診療放射線技師は「不要な検査を減らす効果があることを確認できた。患者の被ばく低減にも役立つので他の病院にも広がってほしい」と語る。

 さらに、日本医学放射線学会主導の研究でも、医師が画像検査を依頼する時は、指針や患者の過去の検査情報を示し、検査が必要かを判断できる支援システムの開発を目指している。今年3月までに試作品の効果を検証する予定だ。

 CTなどの検査の適応問題に詳しい順天堂大の隈丸加奈子准教授(放射線医学)は「不要な追加検査や治療につながり、患者に不利益が大きいことを医師と患者が一緒になって理解し、過剰検査の抑制に取り組むことが必要だ」と指摘する。
日本で「CT検査」が多い理由
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4933646
毎日新聞



この記事から、
医療被曝 放射線科医の人手不足 医療費
のどれを問題にしたいのか、わから無かった。 
おっしゃる通り、CTには被曝って大きな問題はある。
けれど、それを大きく超える利点を実感している立場から、
この記事に反論をしてみる。

1.
「数年前、経営サイドから『もっとCT検査をするように』と催促の紙が回ってきたことがある」。 ー略ー 「CT装置の稼働率を上げたかったのだろう」と推測した。
 ↑
CT装置だって安くは無いし、診療報酬も下がる一方。
病院を運営し、職員の生活を守ることもを考える立場から、
経営が検査件数を増やして欲しいってのは本音だろうね。
でも、それで無駄な検査をして、
保健所に目を付けられて、返戻ともなればもっと悲惨。
医療の専門家である医師よりも、
経営の専門家である経営サイドの方が、そのことを解っていると思うよ。

2.
「外来の担当患者1人ごとに診療報酬が決まる『人頭支払い方式』を導入すれば、過剰検査を抑制できる可能性がある」
 ↑
患者さんの負担を考えることなく検査ができるから、
検査件数は増える可能性もあるよね。

3.
「小児が頭を打っても頭蓋(ずがい)内損傷リスクが低ければ必要ない」
 ↑
「内損傷リスクが低い」と判断する基準を教えて下さい。
あなたのお子さんが、大人の身長程の高さのすべり台から砂地に落ちた。
CTを撮りませんか?
サッカーボールが側頭部に直撃した後平気そうに遊んでいたけれど、
数時間後、吐いた。CTを撮りませんか?
念のため病院に連れて行ったのに、
医師の判断で何の検査もされず、数時間後、不幸なことに。
病院に対し何の訴えも起こしませんか?

4.
後で患者の状態が悪化して頭蓋内の出血が判明するケースが極めてまれだが存在するからだ。
 ↑
極めてまれが1/10万か1/100かの差って大きいけれど、
この議論は公衆衛生の分野になるかな。
で、あなたのお子さんなら、CTを撮りますか?撮りませんか?

5.
小児のCT検査に厳格な基準を持つ英国の指針を使って頭部外傷の患者の親に説明するよう変えたところ、検査数は約3分の1に減ったが、脳に損傷が見つかる重篤なケース数は変わらなかったという。
 ↑
運が良かったんだね、としか。

6.
「『検査が必要かどうか決めるのは主治医だ』と罵倒されたこともある」
 ↑
正論だもの。

7.
診断すべき画像検査が増え、放射線科医が忙しくなった
 ↑
CTを含む、XP、US、MRIといった画像検査は、
コンピューターの発展と共に画質が向上し、
有用性が高まったもの。

8.
電子カルテに理由を入力しないと検査に進めないシステムを昨年5月に導入した。
 ↑
ヒューマンエラーで減ったのなら良いことだ。
初期の脳出血や消化管穿孔の検出能の問題で、
経時的変化を追うことが大切。



○日本で「CT検査」が多い理由
オレがこのタイトルで記事を書くとすれば。

こちらは2015年に撮影された私の胸部CT画像である。
青○が明らかに正常部位として、
赤○にはうっすらと白い影がある。
フォト

この赤○は、スリガラス陰影と呼ばれ、
肺がんを疑う所見である。
初期の肺がんであるか、炎症であるかの診断には、
経過観察や細胞診が必要であるが、
胸部X線写真での指摘が困難な微細な所見を、
CT検査により、いち早く発見し対応することができた。

と言った症例をいくつか上げ、
CT検査が多い理由、それは有用だから。
そして、日本は人口当たりのCTの保有台数が世界一で、
必要に応じて検査を受けられるので、医療先進国である。
勿論、医療被曝の問題は決して無視できないが、
マルチスライスCTなど、装置やコンピューターの発達により、
1検査における被曝線量は減っている。
日本が長寿国であることを考慮すると、
今後も「CT検査」の必要性は高まるであろう。
って結語する。

・参考文献
フォト

http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/radiation.html

0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年01月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031