敵と対峙しないかぎり敵の姿は見えない。私たちは二度と騙されたと言ってはならないのである。
現在の市民運動の多くは“カルチャー”、“仲良しクラブ”で、体制から監視されるような市民運動には誰も見向きもしなくなり、機動隊や公安警察は大欠伸をしている。
60〜70年代のように権力の正体が見えなくなり、世相が混乱し情報が操作され政治的無関心層が急増して、誰が被害者で誰が加害者かも判然としなくなったからである。
現代の市民運動に問われているのは、勝てなくても抵抗して未来のために一粒の種でもいいから蒔こうとするのか、逃げて再び同じ過ちを繰り返すのかの二者択一だけである。
報道写真家 福島菊次郎
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