社会の不寝番(寝ずの番)のところでヤジが飛んだ。学者に何がわかるとか。うーん。デモ参加者への小熊氏なりのエールだと思ったけどな。しかしこの頭の固い人たちが、雨が降ろうが槍が降ろうがデモに参加し続けることで、いざ何かあった時にわっと集まることもできるわけで。この頭の固さは自分のことでもある。
『2015年国会前脱原発デモでの小熊英二氏(社会学者)の発言』
3・11以前に戻ったという声があるがそうは思わない。原発は良いものだと原子力業界関係者以外は思わなくなった程度には世の中は変わった。
このかん原発をめぐる論文論説を賛否問わず読んだが、経産省や電力会社は10基の再稼働も難しいと考えているようだ。4〜5基、細々と再稼動するのではないか。パーフェクトゲームを目指すのはいいが、ヒットを打たれたからと言って悲観しなくてもいい。
反対の声が多ければ推進派は世論の説得は難しいと考え、諦めるだろう。2012年国会前に10万人集まったのは原発事故がどうなるかわからない非常時だったから。恒常的に人も集まるようでは、そもそも社会は成立しない。
ゆえにデモ参加者が少なくなっているのは、いいこととも言える。今日ここに集まっているのは社会の不寝番。不寝番は近所に数人いればいい。
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