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2017年12月11日19:33

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みんなで、救う。

今日は渋谷ユーロスペースで「希望のかなた」を観てきました。

監督:アキ・カウリスマキ

配役(役名):シェルワン・ハジ(カーリド)、サカリ・クオスマネン(ヴィクストロム)、イルッカ・コイブラ(カラムニウス)、ヤンネ・ヒューティライネン(ニルヒネン)、ヌップ・コイブ(ミリヤム)他。

主人公はシリア人青年のカリード・フセイン。
内戦でミサイルにより家族を失い、妹のミリヤ無と共に国を逃れて、諸国を彷徨ううちにミリヤムとはぐれた彼はフィンランドのヘルシンキに辿り着きます。
難民申請をしたものの却下され、街では差別や暴力に遭った末、レストランに身を隠していたところ、オーナーのヴィクストロムに見つかり、ヴィクストロムはカリードを追い出そうとし、殴り合いになったもののカリードの身の上を知り、彼を店で雇うことにします。

店は精彩がなく、起死回生を狙って寿司店に鞍替えをするのですが、これが何とも場当たり的な、いい加減な寿司屋で、本を見て、寿司らしきものを調理し、中国料理と混同しているのかドラを鳴らし、味噌汁の汁椀がさらに乗っていて、極め付きは寿司ネタが尽きると、缶詰の酢に漬けたニシンをネタにして、山盛りのワサビを乗せた訳の分からないシロモノを出すシーンには思わず失笑してしまいました。

BGMには民族音楽のような曲調の音楽に日本語の歌詞がついていて、決してコメディー映画ではないのですが、笑いをとってしまう何ともいえない演出がなされていました。

そんな伏線があって、苦労続きのカリードの元に友人が、ミリヤムがリトアニアの難民キャンプで生きているという情報を持ってきます。
カリードはヴィクストロムに、リトアニアへ行くことを話しますが、ヴィクストロムはツテを使って、トラックでミリヤムを密航させて呼び寄せる手配をし、兄妹は再会を果たしますが、カリードには、この後災難が待ち受けています。

中途半端な知識で日本料理店を始めたりすると訳の分からない店になってしまう場面には笑ってしまいましたが、本作で取り上げているのは難民問題であり、行政では救えない人を善良な民間人が手を差し伸べるという人情物語です。
人種への偏見や宗教・思想等難しい面もありますが、その壁を乗り越えて、困窮している人を救わんとする勇気ある行動を描いています。

公式サイトURL
http://kibou-film.com

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