SPEC社は毎年松本オーディオフェアでデモをされますし、別の店の店頭でも聴いたことがあります。
PMW方式のDクラスアンプでほとんどアンプ筐体は温度を持たないなどたしか元PIONEERの技術者の皆様が立ち上げられた会社ですね。
開発者の方のこの解説物語を興味深く読みました。
http://www.spec-corp.co.jp/audio/rsa-f1/message1.html
開発者は長年、古典直熱三極管のシングルアンプを愛用し、電源の整流もダイオードより整流管を良しとされてきた方で興味深いです。
モデルチェンジがあっても、筐体はそのままに、旧バージョンユーザーには安価に基板交換されたりしてバージョンアップされるなどユーザーフレンドリーな企業姿勢も評価できます。
音質が気に入ればアキュフェーズともども国内メーカーだけに安心感が得られるのもいいところと見ています。
デモでのルームチューンもアコースティックリバイブ社のパネルらを使って注意されていました。
床反射防止には分厚いカーペットが。
アナログレコードを中心にデモされました。
リアルサウンド・パワーアンプ RPA-W1STのステレオアンプをBTL接続してモノラルアンプとして使用。
リアルサウンドラインプリアンプ RPA-P5 45万円
フォノイコライザーは同社のものはなぜか使われず、EAT (EuroAudioTeam)社のE-GloというPHONO PREAMPLIFIER 70万円の真空管式フォノアンプが使われていました。
12AX7 、6DJ8 をクールダンパーに収めた真空管を6本使用したPhono stageだそうです。
http://www.cayinlabo.com/product/eat_product/e_glo.html
レコードプレーヤーのターンテーブルシートにはゴムらではなく、レコードのカッターヘッドが溝を刻む、ラッカー盤がベストとされました。
音量調整は別売、5万円のワイヤードVOLがあればプリアンプ不要になります。。
これは通常の電力調整での音量調整ではなく、電圧のみの調整だからVOLの経年劣化はないそう。
スピーカーはキソアコースティックのHB-X1 ペア170万円。
デモ担当の方によると、イタヤカエデ、スプルースら楽器に使う木を筐体や足に多用して、オーディオ機器に楽器性を持たせる思想でキソアコースティックと一致しているからと。
気持ち良くなって半分くらいウトウト眠ってしまったことで音質をご想像ください。
なおこちらだけ、レコード針はオルトフォンの5万円くらいの標準品でした。
(他はフェーズメンションの数十万円のMC針やテクニクスは数十万円のオーディオテクニカの最上位ダイレクトパワーステレオMCカートリッジ AT-ART1000でした)
なお、また改めて書きたいと思いますが、このスピーカーのウーハーからの逆起電力を吸収してツイーターへの悪影響を除去するというリアルサウンドプロセッサー、RSP-AZ1。
有る無し実験もされて、その効果がしっかり聞き取れたので会場で買いました。
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