前髪女

ジョルと彼ニットともう１人。





ジョル「この子のアダ名は、前髪！」





前髪？

なぜに？

なあなあ

なんでそんなにセンスないの？





ジョル「今日髪切って前髪を作ったから、アダ名は前髪で！」





前髪「いや、今日じゃないけど。」





どないやねん。

この前髪

まず職業がニートやねん。

いや、もうアダ名ニートでいいやん。

彼ニットと彼女ニートでいいやん。

しかもニートのくせにやたらとカネ持ってるねん。

詳しくは聞いてないけど

なんかパパ的な存在が見え隠れしてるねん。

まぁ

カネ持ってる女は嫌いじゃないよね。

実際この日７軒くらいハシゴしたけど

そのほぼ全ての飲み代を出してくれたからな。

よく考えて？

いくら無理矢理呼ばれたからと言って

若い女の子３人と一緒に飲んで

俺は元売れっ子だのテレビに出てるだの社長だの自慢しまくった上で

一切お金を出さずに全部女の子におごらせる。

俺、ハート強すぎやろ。

どこまでいっても俺はホストなんやな。

これからもよろしく。



この前髪はカネ持ってる上に

かなり空気の読める奴やってん。

ジョルが酔っ払っていらん発言や行動をして

俺がイラッとした瞬間にすぐ間に入ってフォローしてくるねん。

やっぱジョルの友達って、空気を読めないと無理なんやろうな。

そしてどんなに飲んでも普通な感じやから、酒もかなり強いねん。





前髪「酔っ払っても、酒乱になったことはないよ！全然普通で、最後は寝るだけかな？」





酒乱じゃなく飲めるのは素晴らしい。

ジョルも見習え。





前髪「まぁあえて酒乱になった時の話をするなら

飲み過ぎて携帯も財布も鞄も全部置いたまま逃亡して





気付けば難波の警察署で保護されてたことくらいかな？





刑事さんに心配されて

親か友達に連絡して迎えに来てもらってと言われて

でも携帯も何もないから連絡先がわからなくて

どうしたらいいか刑事さんに相談してたわ！」





おいおい

お前それ最強やないか。