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2017年12月09日09:21

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銭湯のノスタルジー

旅の楽しみは異文化体験。自分には銭湯が一番。

旅先の銭湯で湯船につかって地元の人の会話を聞いていると、旅の感慨が沸いてくるのです。今回の京都でも東山ウオークの後、ホテル近くの銭湯に向かいました。錦市場西外れの横丁にある錦湯です。

大きな間口の木造二階建て、築50年はありそうです。二階の窓には京風の簾が掛かり良い雰囲気。暖簾をくぐり木戸を開けると直ぐ番台。傍でカレンダー片付け中のお年寄りが背中越しにハイ430円。

傾いた下駄箱に靴を入れ、框を上がるとそこは古びた脱衣場。使い込んだ床に黒ずんだ柱と階段、白壁には簡素な脱衣箱。その上には常連さん名入りの脱衣籠とプラ洗面器、色々と混在していて面白い。

浴室の中は意外と狭くて、幡ヶ谷の仙谷湯の半分ほど。白タイル張りで飾り気は無し。洗い場には先客2人、奥には小さな湯船が5つ。近くの店で働く人が多いのか、熱めの湯もあり数分で暖まります。

思い起こせば自宅に風呂が無かった時代、通ったのは大阪針中野の松原湯に、東京長原の環七沿いの銭湯。風呂が備わった後も時々は富ヶ谷の八幡湯に今の仙谷湯。中でも思い出深いのは北海道倶知安。

立ち湯と呼ぶ深い湯船に熱い湯で、北海道を体感できました。そのせいか風呂は熱めが好み。旅の思い出は自分には風景よりも銭湯です。京都で銭湯好きを再認識しました。さあ次はどこへ行こうかな?
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