購入したものの、音楽室が完成しないと搬入できず、輸入元預かりになっているソナス・ファベール、アマティ・トラディション。
3社別の異なるアンプ、プレーヤーでの鳴らし分けが行われました。
ダイナミックオーディオ、TIASらでの試聴も含めると、このスピーカーに10数種類のプレーヤー、アンプが組み合わされた例を試聴してきたことになります。
弟のセラフィーノ・トラディション、ガルネリ・トラディションも含めれば30種類は。
B&Wも含めて現代の評判のよいスピーカーを買う意義はこうして様々な組み合わせを自宅で試すことなく、体験できることでしょうか。
輸入元のNOAHさんが通常、このスピーカーで利用するドイツ ブルメスター社のトランジスターアンプ。
と同じトランジスターながらDクラスアンプのSPEC社のプリメインアンプRSA-F11 128万円。
フォノイコライザーアンプは一部?真空管。
そうしてリクエストして鳴らしたCS PORT社の212巨大直熱三極管真空管アンプ 212PA 498万円と同社のド級レコードプレーヤーLFT1 378万円でそれぞれ鳴らされました。
その前に初めてその構造がわかりましたソナス・ファベール、アマティ・オマージュ・トラディションのソフトドームツイーターの特殊な構造がわかりました。
クラシックなドームとリング・ラジエーターの特性を融合したという独自の「アロー・ポイントDAD(Damped Apex Dome)」
縦の金属の真ん中の突起部分でソフトドーム振動版の中点を押さえています。
さて肝心の音質です。ソフトはよく使われるリンダロンシュタットのオーケストラとの作品、ダイレクトカッティングのジャズレコードら
ブルメスター社ではいつもの暖色系な音色で鳴るアマティーは安定、安心な音楽表現で寛げます。
SPEC社で鳴らすそれはややクールに駆動して、これも悪くありません。
STC4212真空管のCSポートのアンプは正直合わなかったです。水と油とまではいかないまでも明らかにミスマッチ。金属っぽいような不思議な音色となってしまいます。
このアンプはバイタボックス CN191+バスホーンやJBLハーツフィールドとの相性も今ひとつ。
どうもこれら主観的、音楽的に鳴る系統のスピーカーとの相性はよくないのかもしれません。
その反面、客観的、モニター的に鳴るTADやFOSTEX G2000a 765,000円×2とはとてもよい相性なんですよねえ。
やや堅め、温度感が低めの音で鳴るスピーカーとの相性がいいのかも。
同じ真空管でもOCTAVEなんかは大抵のスピーカーとの相性もいいこと、トランジスターでも例えばアキュフェーズと相性が合わないスピーカーも少ないのではと思います。
技術顧問にアキュフェーズ社の元取締役で技術者の高松さんが入られているだけに、アンプのキャラクターが随分違うことも興味深いです。
この真空管アンプはスピーカーの好みがはっきりしているようで、導入前に各自のスピーカーとの相性探しは必須と思いました(500万ものアンプをみずてんで買う人はいないとは思いますが(^_^;))。
残念ながら手持ちのWE212 STC4212真空管を生かせる機会はあるのかどうか・・・
もしこれでアンプを自作するとすると、畳1畳分くらいのサイズになりそうです(^_^;)。
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