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2017年12月02日16:05

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映画「ジャスティス・リーグ」

29日水曜にMOVIX堺の2D字幕、
30日木曜に109シネマズ大阪エキスポシティのIMAX3D字幕で鑑賞。
DCコミックのヒーローが集結したこの映画。

「ジャスティス・リーグ」Justice League 

古代に一度地球を攻めてきたステッペンウルフが率いる大軍団が再び地球に。
その最大の危機を察知したバットマンは、ワンダーウーマンと共にフラッシュとアクアマンとサイボーグを仲間にしてチームを作るのであった。


本当は木曜のIMAX3Dだけで鑑賞しようかと思ったのですが、
MOVIXの無料券の期限が近いのもあり、急遽先に2Dで鑑賞して翌日に3Dで鑑賞。
2Dは勿論見やすかった。
3DはIMAXなんで迫力と画質は高いが、どうしてもメガネで視野が狭く感じ見づらい。
3Dも正直効果感じたのは、爆破シーンの飛び散る破片や雪のシーンくらい。
結論はIMAX2Dなら良いのでしょうが。
これは映画の内容とは関係ありません。

マーベルでは先に「アベンジャーズ」ヒーロー集結共闘物を成功したわけだが、
DCはどうだろうか?
私自身、DCは好きな方なんで期待してましたが…



【注意】ここらからネタバレあり



























マーベルに対抗するかのように、DCエクステンデッド・ユニバースとしてDCもヒーロー集結物を、
「マン・オブ・スティール」から始まったわけだが、
マーベルと違いそこに至るまでの積み重ねが少ないのがどうか?と思った。

スーパーマンのリブート「マン・オブ・スティール」に続き、バットマンもリブートして「バットマン vs スーパーマン」、「スーサイド・スクワッド」はスピンオフな内容、
そして「ワンダーウーマン」はその誕生を含めて内容が良い作品だったと思えば、
もういきなり「ジャスティス・リーグ」ですか?
凄い駆け足で作っていったDC。
サイボーグやアクアマンやフラッシュの単独作品を後回ししてでも作るとは(フラッシュはテレビシリーズではあります)

それに加えて、監督のザック・スナイダーが家族に不幸があって、撮影中に急遽降板する事に。
(これは監督の娘さんが自殺した事で、仕事どころではなかった)
この時点で大丈夫か?の不安が…
クレジットには脚本のみだが、追加撮影の監督になんとなんと!
マーベルから「アベンジャーズ」2作を担当したジョス・ウェドンとは驚き!
これはどうなるかと期待と不安もあったが…



予想以上に面白かった!




分かりやすく言えば、DCにマーベルの良さを加えたような内容だった。
そもそも、DCはクリストファー・ノーラン監督のダークナイト三部作から始まる、
ヒーロー物にしてはダークでリアルで、ヒーローの存在や正義に対しての意味を問う路線だった。
いわゆるヒーロー物の基本である王道路線から外した内容が魅力であった。
その世界観を引き継いだのがザック・スナイダー監督。
以前に「ウォッチメン」も手懸けてる事もあって、このダークな雰囲気はそれはそれで好きだった。

今回の作品は「バットマン vs スーパーマン」の続編である。
その前作は感想日記で書きましたが、ダークな雰囲気に包まれた内容だったが、
クライマックスに思いもよらぬ展開をする。
ラストバトルの対ドゥームズデイ戦、ピンチに陥るバットマンにスーパーマンの前に颯爽と現れたのがワンダーウーマン。
あのシーンはあのテーマ曲と共に劇場で鳥肌が立つほどの感激物だった。


ダークな作風のDCに何か変わって行きそうな一つの光を見出した


そんな感じに受け取ったあの感じ。
そう、「ジャスティス・リーグ」はあの感じが全編に炸裂していたのだった!
そもそも、DCも昔のスーパーマンは明るい感じで分かりやすいヒーロー物だった。
今回の「ジャスティス・リーグ」は、この10年以上の中でやっとのやっとDCが遂にやった、


勧善懲悪の王道路線


まさにこれだった。
ストーリーは至って分かりやすい。
今までのDCには至って無かったほど。
地球の危機の鍵を握る3つのボックスを巡っての奪い合いに、
ストレートな善と悪の戦い。
ヒーロー物にはありがちなストーリーだがそれが良い。
また、バットマンがヒーローを集めていく所なんて、
あの「七人の侍」「荒野の七人」からあるプロットなのもいい。

急遽降板したザック・スナイダー監督が最後まで演出したらこうなっていたのだろうか?
ザック・スナイダーの映像とか作風も好きなんで、それもそれで拝見したかったが、
まさに怪我の功名と言うべきか、実質上は共同監督になったジョス・ウェドンが加わったことで、
奇跡的な傑作になったと言ってもいい。

ジョス・ウェドンらしいというか、アベンジャーズ的なものを感じた。
基本はダークな雰囲気なんだが、DCには無かったユーモアが加わったのが大きい。
今回登場したフラッシュなんて、今までのDCにはまず出て来なかったコメディリリーフ的な存在だった。
結構好きだったのはヒーロー同士のセリフのやり取り。
この辺りでも充分楽しかった。

それと上映時間が2時間。
本来は3時間くらいあるらしい。それを上手く良くまとめた。
ジョス・ウェドンの仕事ぶりは感謝したい。
2時間と言っても、内容的には2時間半ありそうな濃い内容だった。
戦闘シーンが多いし、キャラ説明もしっかりしてるし、無駄が無い。
思い返せば、「バットマン vs スーパーマン」は無駄があったような気がする。
今更冒頭からバットマン誕生秘話を描いてもね…
それを思えば、今回は編集に関しては無駄が無い。

まだ映画では、単独作品がないフラッシュ、サイボーグ、アクアマンだが、
どんなヒーローかは大体分かる。
逆に単独作品が観たいと思うほど興味そそられた方。
これがもしも、本来の3時間バージョンで前作までのような作りだったら、そこまで思わなかったかもしれない。

やはり、大迫力の戦闘シーンが最大の見物(ヒーロー映画なら勿論)
各ヒーローの能力を生かした共闘ぶりが上手く見せていた。
どのヒーローも活躍ぶりは良かったが、個人的に好きだったのはバットマンだった。
あの中では、スーツを着ただけで生身の人間。
敵が宇宙から来たモンスターに対して、バットマンのガジェットを駆使した戦いぶりが好きだった。
乗るマシンも、もう歩行するロボットのような物が出たり、武器を多く装備したバットモービルや飛行するマシンと、この装備感が大好き。

そして、あの死んだはずのスーパ−マンが復活する!
多分そうなるだろうと分かってはいたものの、やはり大感激、
それにしてもスーパーマンは強すぎ。
もうチートレベルなスーパーマンが戦闘に加わった時は、

「アイツ1人でも大丈夫じゃないか?」

と思うほどの最強レベル。
今回の悪役であるステッペンウルフ(宇宙から来たエイリアン)
に苦戦し続けるジャスティス・リーグの面々だが、
スーパーマンが登場した時のステッペンウルフのやられよう。
でも、良かったのはそこでスーパーマン1人に華を持たす事無く、他のヒーローにも活躍見せたこと。
ここはアベンジャーズの監督ジョス・ウェドンの力量なのか?
各ヒーローの活躍するペース配分の上手さは評価に値する。

欲を言えば、敵役がラスボスのステッペンウルフと多数いる戦闘員パラデーモンだけなのがちょっと寂しい。
ヒーロー共闘物の内容なら、敵にもう1人2人幹部クラスのキャラがいるとか、ステッペンウルフを倒した後に巨大なラスボスが現れても良かったような?
「アベンジャーズ」もロキとチタウリの軍団だったから構成的にはあまり変わらんけど。

その課題は、「ジャスティス・リーグ」の続編でやってくれそうな気がする。
エンドロール後、あのレックス・ルーサーがお決まりのように刑務所から脱獄して、ヒーローに対抗して自分もヴィラン(悪役)のチームを作ろうとする所で終わる(あのシーン、新たな敵も登場してるし)


キャストでは、

バットマン役のベン・アフレック
これが2度演じる事になるバットマン役。
今回のバットマンはあのくたびれ感といい、人外なヒーローに囲まれてるせいか人間臭い。
「能力は?」と質問されたら、「金持ちだ」と答える(笑)
ボーとした顔のベンと妙にマッチした親父臭いバットマン。
しかし、このベン・アフレック、最近はあの悪徳プロデュサーのワインスタインから繋がるセクハラ問題で彼自身もセクハラに関ってた事でこれが最後かも?
ヒーロー役の人がこれではイメージ的にも大問題なんで、企画されたベン単独のバットマン作品もかなり危ういとうか無いだろう。

スーパーマン役のヘンリー・カビル
もうすっかりスーパーマン役に馴染んだ感がある。
先にも書いたように、作風が変わったようにキャラも明るくなったような気がする。
最後のフラッシュとの競争なんて今まではありえなかったシーンだし。
そういえば、フラッシュが高速移動する際の余裕で追いつくスーパーマンのドヤ顔に、びびるフラッシュの表情は爆笑物だった。

ワンダーウーマン役のガル・ガドット
今年は先に拝見した単独主演の「ワンダーウーマン」が最高だった。
これほど、このキャラにベストマッチした女優は他にいないほど。
彼女は本当に美しくてたくましい。
今回のジャスティスリーグは、結成の発端はバットマンだがチームを牽引したのはワンダーウーマンだと思う。
彼女のリーダーシップにも目が見張る所あるし、チート過ぎるスーパーマンを除けばやはり強い!

フラッシュ役のエズラ・ミラー
独特のルックス(ユダヤ系)で見覚えあるなと思えば、
「ウォールフラワー」や「少年は残酷な弓を射る」に出てた彼だったんですね。
今回の作風の変わり具合の一つに、彼のコミカルなキャラがあったのも大きい。
フラッシュはテレビシリーズもあって知ってはいたが、映画版の方は役者も違う事もあってキャラが違う(テレビシリーズの方も面白いのでおススメ)

アクアマン役のジェイソン・モモア
アクアマンは殆ど知らなかったが、こちらも単独作品は是非見て見たい。
自由奔放で生きたいと思う、どこかのどかな感じもあるアクアマンもDCの雰囲気を変えたといってもいい。
演じるジェイソン・モモアの過去作では、「バレット」でスタローンと対決した悪役だったとは。
どうりで強そうなルックスだ。

サイボーグ役のレイ・フィッシャー
今回、初披露となるヒーローの中では私的に一番単独作品が観たいと思ったのがサイボーグだった。
見た目がまず凄い!名前の通りです。
やはり改造人間というのが興味そそるのかもしれない(頭部以外は殆ど改造されてるようで)
演じるレイ・フィッシャーは映画では初めて拝見しますが、
人間では無くなった事に悩み続けるヒーロー象が好きであります(やはり私はこういうのが好き)

他にも、エイミー・アダムスやダイアン・レインやジェレミー・アイアンズなどのお馴染みのレギュラー陣も。
中でもアルフレッド役のジェレミー・アイアンズの軽妙な演技が好きで、彼のアルフレッド役はこれからも続けて欲しい。

バットマン側のゴードン警部役にあのJ・K・シモンズが。
シモンズさんでアメコミヒーローといえば過去にスパイダーマンシリーズの編集長を思い出す。
DCとマーベル両方に出る事になったか。

息子を改造してサイボーグした博士役に ジョー・モートン
この人といえば「ターミネーター2」でスカイネットを作ったダイソン役で知られる。
これまた科学者役が似合うようで。


そういうわけで「ジャスティス・リーグ」
予想以上というべきか、予想外な内容で本当に面白かった。
DCも今までとは良い意味で変わったなの印象。
DCは暗くてちょっとと思ってた人も勧めたい。

各ヒーローはまさに孤独なんだけど、
ヒーロー同士、共闘することで「自分は一人ではない」
とそういったキャラ同士のセリフのやり取りやドラマにおいても良かったと思う。
もちろん、見せ場である戦闘シーンはDCらしくて好きであった。

普通この手の作品は、シリーズ過去作を網羅しないと分からないと言われますが、
逆に「ジャスティス・リーグ」から入って過去作を観ても良いかもしれない。
DCヒーロー入門編としたら良く出来た作品である。
おススメしたい!
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