11/30 ラトル/BPh ペトルーシュカ、ラフ3

行く予定はなかったが、来日公演の好評が気になり。リンデンオパーでの「客演」で、定期公演でないため、チケットは高め。3階席正面三列目で100ユーロもしちまった。

改装後のオケコンサートの音響にバレンボイムが惚れ込んだとの話をどっかで読んだが、耳、いや、趣味がおかしいんじゃないかと。前の徹底したデッドな響きよりかはマシだが、傾向としては昭和音大ホールのような響き、そして自分は個人的にはあっちの方がいい。ベルリン市ミッテ区ウンターデンリンデンに神奈川県川崎市の新百合ヶ丘が勝ったことを喜べばいいのか。まあ、舞台と客席では響きが異なる、ということなんだろうが。

演奏は流石。ペトルーシュカ全曲は流石の安定余裕ぶり、ラフ3はどうなることか不安だったが、昔は才気煥発鋭敏系だった彼も今やすっかり扇情プロパガンダ系、むしろ今の彼にはメシアンとかハイドンよりこういう音楽が合うのかも。そうなると彼のヴォーン＝ウィリアムスを聞いてみたくなるわけだが。

オケは劣悪な(あ、言ってしまった)響きにもめげず奮闘。樫本氏は見当たらなかったが、彼は来日公演は参加せず？それともメンバーを(同じ曲なのに)入れ替え？にしてもこのオケも、カラヤン時代からそんなとこはあるが、すっかり古き良きフィラデルフィア管のような感じになったなあという思いも。ラフ3を聞いていたからではないと思うが。豊潤な音、豊潤な音、豊潤な音。ペトレンコはサヴァリッシュになるのか、あるいはエッシェンバッハか。

そしてこの日を急遽差し替えたために、今日は20時開演のアンスネスを売り捌いた後に19時半にPBSでのロートのレポン、というオペレーションに…勿論、全てつつがなく進めば非常に幸せなんだが。