『ローガン・ラッキー』
スティーブン・ソダーバーグって、監督業引退宣言してたんだってね、知らなかった。
まぁ、どこぞの国にも何度も引退を口にしながら、平気で新作を何本も作ってるヒゲゴジラみたいな人もいるので、そう軽々と引退を口にするもんじゃないよ、とちょっと上から目線で言ってしまいたくなる。
それくらい、今回の映画もソダーバーグらしい、粋な映画に仕上がっていたわけで。
生きることに不器用な主人公たちが、大胆な現金強奪計画を実行するわけだが、はたして成功するや如何に、という本筋はともかく、映画はその後日談までをきっちりと(むしろそっちの方に重きをおいているような)描いているのが、他のこの手のジャンル映画とはちょいと違うところ。
チャニング・テイタム、アダム・ドライバー、ダニエル・クレイグの3人に加え、美味しいところで登場するヒラリー・スワンクなど、キャスティングも多彩。
他にチャニング・テイタムの幼い娘を演じたファラ・マッケンジーの美少女ぶりに唖然。
かつてのダコタ・ファニングがデビューした時のような印象を受けた。
ダニエル・クレイグは、かねてから犯罪者顔というか、チンピラ役みたいなのがピッタリだと思ってたので、今回の役柄なんてドンピシャだと思う。
本作からはすでにジェームズ・ボンドのイメージは皆無だ。
スコア担当はデイヴィッド・ホームズ。
『オーシャンズ11』の頃からスコアを担当しているが、元々はDJだった経歴を持つ、どちらかといえば選曲の仕事がメインの方。
それでも今回もグルーヴィーなスコアで映像を盛り上げている。
挿入歌としてはジョン・デンバーCCRといったナンバーが並ぶ。
件のファラ・マッケンジーが美少女コンテストで唄う「カントリー・ロード」が泣かせる。
サントラにもこの部分はばっちり収録されているのがご愛嬌(笑)
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