聴こえていなかった音。

今色々考えている事のジャンプボードでは
ないが、久しぶりにCSで全話放送しているんで
『はいからさんが通る』を観ている。
原作が流石の傑作なので、古びないんだ
よなぁ、と感心しながら観ているのだが。

何が一番驚いたかと云えば。

オープニングのあの曲だった。
非常にキャッチーなメロを持った
傑作曲で、『はいからさん〜』のアニメ
新作、という話を聞いた時は、まず
「あの曲をどう扱うか」が気になって
しまった。全くの余談であるが、
平成に入ってから様々な『サイボーグ009』が
リメイクされたりしているが、イマイチどれも
鳴かず飛ばずなのは、『誰がために』を無視して
いるが故である、と個人的に考えている。

閑話休題。

いや、何が驚いたかと云うとだ。

昔再放送で見た時分は小学生だった。で、貧弱な
テレヴィの再生技術の故もあったろうが、
印象に残っているのは、そのキャッチーなメロだけ
だったのだ。

処が、今の耳で聞いてみると。

めっさファンクやんけ。
ディスコティックやんけ。

あーこんな音が鳴ってたんだぁ、当時の子供の
耳には入って来なかったんだなぁ、とびっくりして
しまった訳です。
（参考　youtubeで主題歌の動画をちらっと探して
見たんだけど、映画の方で版権ブロックがあった為か
オリジナル物はなかったので仕方なく代替。Perfumeに
罪は無いがダサい動画。オリジナル音源使用している
のがこれだけしか見当たらなかった。つうか、「歌ってみた」
とか「カバーしてみた」とかいうクソ文化早く滅びて
くんねぇかなぁ：
https://www.youtube.com/watch?v=Qi3Y68OPKR0）

何が好きってクラヴィネットのパーカッシヴな
リズムが大好きなんだよなぁ。

としみじみしていたら、どうしてもこちらも聴きたくなる。


https://www.youtube.com/watch?v=nFNH2lwm6ds
新必殺仕置人　エンディングテーマ『あかね雲』

これでクラヴィネットの響きに目覚めたんだよねぇ、と
懐かしく思い出す。こんな音が毎週テレヴィで流れて
いたんだよな、と思うとめちゃくちゃ感慨深い。

更に、クラヴィネットの印象的な曲って云ったら
スティーヴィー・ワンダーの『迷信』とかなんだけど、
個人的にはこの曲がクるんだった。


https://www.youtube.com/watch?v=TZsqcXHuLWU
Led Zeppelin - Trampled Under Foot

まぁB'zの「バッコミ」の元ネタとして一部で
有名な曲だけど、ファンクディスコだよね、
めっちゃ格好良い。ソロまでクラヴィネットと
云う辺りの使い倒す感じが好き。

ちらっと調べてみたら、
『はいからさん〜』は78年で、『あかね雲』は77年。
『Trampled〜』は75年、とほぼ同時期と云ってもいい。
それだけディスコやファンクが流行ったんだって事が
これだけでもよく理解出来る。
クラヴィネットの特徴的な曲でitunesに
プレイリストを作って、編んでみるのも面白いかも。
如何にその時期の音楽の流行が、様々な
フィールドの音楽に吸収されていくか、の
文化伝達の模様を見る事でもあるだろうからね。

プレイリストの一曲目は、当然『はいからさんが通る』で。