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2017年11月13日16:08

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10月の読書日記

小丸1「キリング・ゲーム」ジャック・カーリー:同名の映画もあるけど、これはジャック・カーリーのカーソン刑事のシリーズ。何と天才サイコパスでシリアルキラーの兄を持つこの刑事、て、こういうシチュエーションありでしょうか?のシリーズをたのしみにしているのだけど、今度のこれは、中途半端な感じが強い。いつもより薄い本だし。とても入り組んだ筋立てなのにこの薄さ。東欧とかロシアは、人格改造というか、精神改造というかの舞台だね。ひょっとしたら、この本は、まだ、話半分なのかも。興味ある人は、このシリーズの「髑髏の檻」か「毒蛇の園」を試してみて
小丸1「鳥類学車だからって鳥が好きと思うなよ」川上和人:こう言っているけれどこの作者は鳥が好き。「バッタを倒しにアフリカへ」の作者と同様に、まあ、先行きのあまりないところを専門にする学者さんは偉いと思う。変な話、すぐ役に立つ医学やAIといったとこは企業がお金を出すのだから、こういうところにこそ政府はお金を出すべきだと思うよ。鳥は羽があるからどこにでもいるかと思いきや、ある島にしかいない鳥だとか、そうかと思えばうんと遠いところにしか同種の鳥はいないとか、不思議なことだらけ。また、挿絵というか、イラストが素敵。文体は少し、受けを狙いすぎと思うけど、鳥って不思議な生き物だね、と再認識させられるよ。
小丸1「悪左府の女」伊東潤:悪左府と呼ばれた藤原頼長。私の知る限りは男色家で、すんごく頭脳明晰で、すんごく性格が悪く、保元の乱の首謀者で、首に矢が刺さった瀕死の状態ながらも父からも門前払いをくらうという人。その女って?と思った。でも、ヒロインは当時の基準ではブスの人、けれど、琵琶の名手でかつ誠実な女の人。頼長の道具にされて、苦悩するも、頑張って生きる人。人を道具としか見ていない奴なんか最低だけど、道具だって人間ならば誰にも譲れない魂ちゅうもんがあるぞよ。NHKの大河ドラマで山本耕史ハート達(複数ハート)が演じた悪左府は綺麗すぎるけどね。
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