八甲田山みたいに軍隊の訓練だから本人には責任のない死亡、山越えもあるけれど。
単なる観光やら遊びなら行く必要ない所にわざわざでかけていくのはどんなもんだろう。
「観光」とは「国の光を観る」、観六四より。
「旅」は同じく「易経」にある卦名。
「旅」は元の場所にいられなくなる凶状のため逃げる。厳しい。
「観光」はやたらめったら哲学的で単純に説明できないが。
「一国の風俗の美を観る」という。
ならば東南アジアの売春ツアーは風俗そのものだから、美人でもニューハーフのきれいな人でも「美」をみるなら原義にかなってる。日本人観光客の目的はいちいち孔子の教えにのっとってないだろうけれど。
いずれにせよ必要もないのにイスラム過激派の支配地域に出かけてってつかまったり、殺されたり。
世界一病気が蔓延してるのはわかってるのだが、バンコクにわざわざでかけてってエイズ感染したり。
知り合いの日経新聞記者は公安のつながりもあって北朝鮮潜入。禁止されてるところで撮影したり、盗み録りしてたらカセットのボタンが上がっちゃって気ずかれたり。思いっきりビデオテープ持ち込もうとして取り上げられたり。
まるでエディ・マーフィーがマシンガンや爆弾で武装したまま税関通ろうとしてるコントの生き写し。
普通、スパイって007みたいな感じなんじゃないの。
だけど「本物」はジェームズ・ボンドというより大木ぼんとタイプ。
「まるでダメ男」だった。
もし誰かの周りに10人男がいたら、一番さえない人を思い浮かべてほしい。彼こそがこの人物に近い。
で、結局、捕まっちゃった。何年も「招待所」に監禁生活。
まるでダメ男流スパイ活動やっといて、ようやく解放されたら恨みつらみ。国会で証言までしてたけれど、「わざと」やったんだから同情の余地も義理もない。
てなわけで、必要ないのに遊びやら、暇つぶしやらで旅行やら外国やら、行かないに越したことなし、と思うんだけれど。
やっぱ危険を求める人は全人口の何パーセントが常にいるものなのか。
東京湾だって地震危険度高い、地盤弱い、ってーのに外から来て住みこんじゃうし。
今回の事故に遭った人たちの事情は知らないが。
君子、危うしに近寄らず。
でも君子は滅多にいないので。ちかずきっぱなし。
君子豹変、大人虎変。
論語にしろ、儒教の教えにしろできないあれこれの羅列。
でも読み手はほとんど小人だから。「ダメだ、やめろ」ばかりやりまくり、という結果。
平成庶民の参考になるわなし。
古典的成語、戒訓はさも常道、人類普遍、みたいに振り回しても通用しない。
時代も、地域も、人間の器も違うんだから。
◇引用◇
■タイ人運転手「寝不足で居眠り」 日本人4人死亡事故
(朝日新聞デジタル - 11月10日 19:53)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4853908
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