音質批評の前に、LUXMAN、アコースティックリバイブ、クリプトン、ゾノトーン、ワイヤーワールド、フルテック、QEDといった錚々たるケーブルメーカーらが集まった長野県松本市ロイヤルオーディオ主宰の表記フェア。
日頃から疑問に思っているオーディオケーブルの使いこなしと、経年劣化の問題を質問してみました。
これだけのケーブルメーカーの担当がそれぞれ来ていますので、共通の質問として的確な答えが得られたようです。
主としてアコースティックリバイブの石黒社長がお答えになりましたが、その場に各ケーブルメーカーもおられたので共通見解としていいと感じました。
以下ケーブルや電気の専門ではないので、間違った理解でしたらご指摘ください。
「プリアンプ(アッテネーターら)、パワーアンプ、スピーカーが離れているときに、ラインケーブルを伸ばすのとスピーカーケーブルを伸ばすのとどちらがいいか?」
質問の趣旨 かつてのWestern Electric時代はパワーアンプから延々スクリーンのスピーカーまで10m以上ケーブルを引き延ばしていた例がある。
他方、最近のハイエンド使い、ハイエンドオーディオショップでは、スピーカー直下にパワーアンプを置いて、1m〜1.5mくらいのスピーカーケーブルで接続している例が多い。
どちらがいいのかわからない。
答え、パワーアンプの回路構成とケーブルのシールド性能による。
解説
パワーアンプがバランス回路でXLRケーブルを使用。XLRケーブルの3端子が全て通電される構造で、さらにその外側にシールドされている場合には外来ノイズに強いので、ラインケーブルを伸ばせる。
XLRケーブルにも2端子しか通電されていない、なんちゃってバランスケーブルはこの限りではないので要注意。
他方、パワーアンプがアンバランス回路でRCA出力の場合にはラインケーブルは伸ばしにくい。
RCAケーブルはシールドと信号マイナス側が兼ねるため、どうしても外来ノイズには弱いので長くすると、それがアンテナとなってノイズを引き込んでしまうから。
アンバランスでもBNC端子のケーブルならシールドは万全だが、この端子の製品はほとんどない。
なお、アコースティックリバイブ石黒社長も、ワイヤーワールドのナスペックさんも、オーディオルームで無線LAN 無線電話ら電磁波を放出する製品の使用は厳禁だそうです。
以上は一般論で最終的には耳で聞いてどちらがいいか判断して欲しい。
「ケーブルは短ければ短いほどいいのか?例えば30cmとか50cmなど」
答え せめて1m以上のものを推奨したい。
理由はわからないが、実験すると極端に短いと低音が聴感上消えたようになってしまったり、音質のバランスが崩れることが多い。
(低域過多で困っている場合には音質改善テクニックとして使えるかも?)
ほとんどのケーブルメーカーが販売する最小の長さ1m以上なら問題が出ないと思うのでその程度の長さのをお勧めしたい。
「ケーブル投入コストバランスはラインケーブルにか、スピーカーケーブルにか?」
答え 長く伸ばす方に優先してグレードの高いケーブルを当てるのがよい。
解説 ケーブルが長くなればなるほど、それ自体のクオリティー差が出やすくなるから。
「ケーブルの寿命、経年劣化について」
質問の趣旨
電気は電線の表面を流れるという表皮効果が明らかになっている。長年の間には表面が酸化、錆びてくると表皮効果に問題が出て、音質の劣化が生じるのではないか?
答え
ほぼ永久?死ぬまで使い続けられるケーブルと経年劣化をお避けられないケーブルの差は被覆次第。
安い順にPVC(ポリ塩化ビニル)、PE(ポリエチレン)、FEP(テフロン)が被覆に用いられる。
PVCは時間が経過すると表面がベタベタしてくるとおり、変質してくる。同時に名前に塩化とあるように塩素が入っているので、これ自体が導線を酸化させてしまう要素になる。
テフロンなら表面酸化はないので、ほぼ永久と考えて良い。
なお銅線の酸化は酸化スタートで半導体、酸化が進むと(錆びると)絶縁体になってしまい、非常に音質に有害となる。
「端子のメッキについて、銅のままがいいのか、メッキがいいのか?」
これについてはフルテックさんがお答えになりました。
答え メッキがいい。フルテックの最高級壁コンセントはロジウムメッキ、QRBの40万のテーブルタップは貴金属レベルの24K金メッキ。
理由は上記酸化の問題から。フルテック社では無メッキタイプも要望があるので用意はしているが、常に表面の酸化膜を取り続けなければならない。
メーカーとしては経年でも安定した音質を保ってもらいたいので、無メッキタイプはあえてお勧めは出来ない。
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