ズ―岡の「シャーマンの処方箋その２」

アメリカ大陸では黒曜石は古くから利用されていたようです。マヤの時代には黒曜石を磨いて作った鏡や、精妙な細工をほどこした装身具がありました。

向こう側が透けて見えるほど薄く磨いた円筒状の耳飾りなどもあります。

黒曜石を彫像の素材としたのはマヤにも古代のエジプトにも共通しています。

非常に硬く、割れやすい性質のある黒曜石で像を彫ったり、精妙な細工をすることは当時としてもかなりな技術を要したことでしょう。

北米では黒曜石を宝石だけでなく、矢じりや槍の穂先、物を削るための道具などにも加工しました。


■大地の母の懐深くから噴き上げる溶岩（マグマ）が形を変えた黒曜石は、人を大地のエネルギーにグラウンディングし、そのエネルギーを敬い、使いこなすことを教えるパワーがある、と考えられました。


■黒曜石は、身につける人にある種の透視能力を授け、話している相手の思考を映して見せるパワーがあるともいいます。

透視のパワーを利用した占いもあります。まず、黒曜石を割り、石の破片の平らな断面から未来を読むのです。

黒曜石は人を悪霊から守る、ともいいます。





ＭＥＤＩＣＩＮＥ．ＷＨＥＥＬ：転載