元N響コンマス：徳永二男さんの前で弾いた事が2度ある。学生時代の恥を晒すのだがジュネスのオーディションを受験したのである。最初の年はバルトークのオケコンだった。どんな曲かも分からないまま、「当日張り出される楽譜をチャチャっとさらって臨むんだよ」という話を真に受けたが、お話にならず撃沈した。当時はＮ響の団員さんが審査をし、演奏会は教育TVで放映されるというビッグイベント。JMJ（Junes musical de japon）のワッペンを楽器ケースに貼れば、学生オケでは黄門様の印籠ほどにインパクトがある。喉から手が出るくらいそれが欲しかったのだ。何とまぁ、ミーハーなことよ！
次の年はマラ２。流石にこの時はスコアを買い、審査に出そうなフレーズを予想して臨んだ。ただ、曲が長く何処が候補か絞る事が出来なかったのだが(笑)。…またも二男先生と対峙。1楽章のフレーズを弾き終えたら「そお！」と云われたので勝手に感触良好！と思ったが結果は不合格。逆の意味だったのかな。落胆は日本海溝よりも深かったが、スケール（先ずは2オクターブ、そして３オクターブ）や重音（3度、6度）を練習する様になったのは怪我の功名になったかも知れない。
時は流れ、そのマラ２を漸く、初めて演奏会で弾くことが出来た。試験に出た1楽章練習番号「３」もダイナミクスをたっぷりとって歌い上げた（つもり）。他オケの練習と重なり、練習参加は6割程度だった分、今月に入ってから必死にサラって」間に合わせた。何というか、色々な事がすっきりした初マラ２、であった。さぁついに、マーラーの交響曲は鬼門の8番が残った。８繋がりの来年2018年に、何とか、いゃ何としても弾いて、チクルスを完成したい！
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