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2017年09月29日12:08

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志ん朝と上方

「志ん朝と上方」岡本和明著

上方の落語と言えば、いわゆる四天王でいまだ語られるわけですが、
それらの本で登場する江戸の噺家の筆頭は古今亭志ん朝ではないでしょうか。

ってわけでこの本。
タイトルがいいですね、コンセプトわかりやすい。
著者の方が志ん朝が大好きで、
彼のなにもかもを知りたい、ってことで作った本だと思いますが、
それはそれでおもしろい。

インタビューは、三代目桂春團治、笑福亭仁鶴、露の五郎兵衛、内海英華

みんな言葉は多くないけど、
とにかく華があるし、大阪に少し合わせてくれてたし、
気遣いもすごいし、芸人にとってもまーアイドル(いやスターか)やったね、
ってことを言っている。

枚方での志ん朝と春團治の二人会がすごかった、なんて、
地元の地名が出てくるなんてうれしい。

落語は数字じゃないので、ライバル関係って客にはわかりづらいけど、
ぐっと気持ちの入る高座をしてしまう二人会って素晴らしいですね。

ヒロトやマーシーも
関西でのライブにゲストとして出てリラックスしてやってたりする。
東京では見られない感じ。

住んでいる場所や本拠地とは離れたところでの
伸び伸びした気持ちってのはあるのかもなあ。
もちろん関西の文化あってのこと。

さて、著者は上方の江戸落語と言えば志ん朝と言っているけど
今は以前より東西交流が頻繁になっているように見えます。

贔屓の小痴楽さんや昇也さんは繁昌亭の東西交流に今後も出演するし、
東西落語ユニットwe(桂雀太、桂そうば、入船亭小辰、桂宮治)もある。
ネット普及や交通の便がよくなったこともあるのかな。

おのおのの場所で、
地域性ががっつり出たまま発展すると楽しいなー。

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