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2017年09月24日01:53

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昨日観た2本。

昨日は会社のバーベキュー大会。
その前に時間があったので、朝から葛城市の一言主神社へ彼岸花を観に行く。

ここは毎年この時期に、参道横の水田の畔に無数の彼岸花が咲き、その景色に圧倒される。
朝から多くの方がカメラを持って、やってきていた。

昨年、ここで『天使のいる図書館』のロケも行われたが、あれは10月に入ってから。
彼岸花は時期を少し過ぎると、鮮やかな色が黒っぽくなってしまう。
昨年の撮影の頃は、すでに見ごろを過ぎていたので、劇中に登場しなかったのか、はたまた監督が絵として彼岸花は必要なしと思ったのか定かではないが。

バーべキュー大会が予定より早く終わったので、ほんとは昨日は1作だけ映画を観ようと思ったが、もう1本観る時間ができた。



『ユリゴコロ』

沼田まほかる、という作家の名前は知っていたが、その内容まで知らず、吉高由里子が殺人鬼を演じる、という情報だけで観たが、これが思わぬ拾い物だった。

ナチュラル・ボーン・キラーなヒロインの半生がつづられた1冊のノートと、それを父の部屋で見つけた松阪桃李演じる青年は、これは父が創作したものなのか、はたまた実際にそんな女性がいたのか、あれこれ思い悩むうちに、彼自身に思わぬ事態がふりかかる、というお話。

まぁ、松阪桃李と吉高由里子の関係は、大方の予想通りな展開になるのだが、この映画はそこに巧みにツイストを仕掛けていたりして、最後まで興味深い映画だった。

なにより、前知識をほとんど入れてなかったので、清野菜名、佐津川愛美、清原果耶とお気に入りの女優が次々登場したのが嬉しかった。

吉高由里子が登場するエピソードは、今より少し前の昭和な時代の物語ゆえ、そこはかとないレトロ感が漂うが、唯一某自動車会社の看板が登場するのだが、あれって今のデザインだと思う。
間違ってたらごめんなさい、だけど、そうでなければポカミスだな(笑)

総じてよくできた映画だと思ったが、松阪桃李のオーバーアクトな演技は、ちょっと鼻についた。
パンフを読めば、原作ではあそこまで感情をむき出しにしないキャラだとか。
そこは原作のままで良かったんじゃないかと思う。

監督は『心が叫びたがってるんだ』の熊澤尚人氏。
あの映画とはガラリと変わって、エキセントリックかつバイオレンスな場面も本作では登場するので、面白い監督だな、と思う。

スコアは安川午朗。
あいかわらずいいスコアを書いているが、残念ながらサントラ未リリース。
エンディングに流れるRiwaが唄う「ミチシルベ」は、可もなく不可もなくといったところか。



『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

こちらも原作もの。
東野圭吾の原作を先週、『彼女の人生は間違いじゃない』を観たばかりの、廣木隆一監督が映画化。

その作品に適度にエロを放り込む廣木監督だが、本作ではエロは皆無(笑)
原作は未読だけれど、予告編等の雰囲気からして、あの映画にエロは要らんだろう。
でもさびしい・・・(笑)

観終わって、とにかく難しい映画だなと思った。
いや、哲学的とか難解とか、そういう意味じゃなく、物語の本質をはたして映画は十分伝えることができていたか? ということ。

本作は、かいつまんで言えば、一軒の雑貨店にまつわる、時空を超えたファンタジー。
そこには多くの人間が絡んで、おそらく原作ではそれぞれに章立てみたいになってるんだろう。

映画ではそれをあちこちにちりばめて、時間軸をいじくっているので、整理がつきづらく、それが感動につながることを妨げているように思う。

監督自身、映画化するのが難しい原作、と語っているように、脚色にも相当苦労したんだと思う。
その苦労ははたして報われていたか、というと、少し首を傾げてしまう。

要はもう少し気持ちよく感動させておくれよ、ということだ。
いい物語だと思うだけに、それがとても残念だった。

ピアニスト、中井雅子氏のソロプロジェクトであるRayonsが初の映画のスコア担当。
というか、なんでわざわざ名前を変えるんだろうね。
まぁ、それぞれに思惑があるんだろうけど。

全体的にピアノを主体とした優しいスコアが流れるんだが、やはり白眉はクライマックスのスコア。
あれは聴きものだ。

山下達郎による主題歌は、劇中、林遣都演じるキャラが作曲した設定となっており、門脇麦演じるシンガーの持ち歌という設定だ。
当然、彼女は劇j中でフルで唄う場面がある。

後付けな主題歌ではなく、映画に沿った使われ方をしていて、好感が持てる。
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