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2017年09月18日10:31

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STAP細胞事件の闇

その問題の真実のすべてが、明確に明るみにだされたわけではない。
だが、すくなくとも、14年1月28日に理研が画期的達成と大々的な発表と記者会見をおこなってからわずか6日後のネットサイトでの疑惑指摘、そこから開始された研究者・小保方晴子へのマスコミ総力挙げての常軌を逸した魔女狩りの狂奔の異常さは、小保方本人も最初から認めている論文中の画像やデータ取り違えのミス以外は、ほとんど完全に、マスコミを始め攻撃した側が誤りだったことが、明らかになってきた。
それには、一昨年の15年1月に発刊された小保方自身の冷静な事実経過の記録の『あの日』発刊と、その小保方主張と、その14年末と刊行は遅かったがそのことでSTAP細胞否定側全体を代表する格好となった須田桃子の『捏造の科学者』ほかの主張、さらに事実経過の全体を総合的に跡づけ、検証した科学ジャーナリストの渋谷一郎の『STAP細胞はなぜ潰されたのか』(16年5月)の力が大きい。
私は前記の小保方自身の手記が出たときすぐ買って読み、この事件は世間で報じられているのとはだいぶ事実が違うと思った。ところが、にもかかわらず、朝日と日経新聞で出た読書評のこの本の箇所で、何か奥歯にものが挟まったいいかたであるのに強い違和感を感じたことをよく記憶している。今から事態を総合的に捉え返すと、その違和感の理由もわかってくる気がする。ここには、あるいはあの85年の日航ジャンボ機墜落事故の真実を大手マスコミは決して報じようとしないこと、01年の911の同時多発テロの真実を米大手マスコミがやはり決してそうしようとしないことと、似たような構図があるのかもしれない。

次回に、問題べつに整理して、この常軌を逸した魔女狩りの過酷さと実際の事実はそれとは違うところにあったことを、示したい。
1つだけ、たぶん、みなさんがご存じない決定的な事実を、最初に示しておこう。
みなさんは、世間の指弾や騒ぎを受けて理研検証委員会が14年7月から、人権を無視した非常識な監視体制の下で小保方も加えてみずから検証実験に乗り出し、その報告書がその年末に出されたこと、そこで小保方のいう「STAP細胞現象は、わずかだが再現された」と書かれていることを、たぶん知るまい。
私の知る限り、マスコミもこの事実は報じなかった。逆に「STAP細胞はないことが検証委で結論された」と報じていた。これはどういうことか。
そして同じこの年末発行で、事実記述が誤りに満ちているのに大宅ノンフィクション賞受賞になった前記の『捏造の科学者』著者の須田桃子は、雑誌文藝春秋翌年5月号の宮部みゆきとの対談で、わずか5枚のその理研の報告書結果発表資料も読んでいないのか、「検証実験でも再現は確認できませんでした」と、いけしゃあしゃあと、語っているのである。しかもそのことを誰も指摘しない。こんなひどい話があるだろうか。

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