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2017年09月14日18:08

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映画「スキップ・トレース」

一昨日のレイトショー、MOVIX堺で鑑賞。
あの香港のアクションスターによる主演作。

ジャッキー・チェン ジョニー・ノックスビル
「スキップ・トレース」Skiptrace  

香港の刑事ベニー・チャンは、9年前に相棒を殺した犯罪王ヴィクター・ウォンを追い続けていた。
その犯罪王の逮捕の手掛かりを持つアメリカ人詐欺師コナー・ワッツを追いロシアへ。
ベニーはコナーが持つ逮捕の証拠となるスマホを持って、
ロシアから中国に香港と長い旅をする。
その道中には敵の刺客たちが襲い掛かる。


ジャッキー・チェンの主演作
ジャッキーといえば、もう誰もが知るアクションスターなんで今更説明するまでも無いですが。
この感想日記では、ジャッキー出演映画は初となります。

というのも、ジャッキー映画を劇場で観るのもかなり久々。
いつ以来だろ?
確か「ラッシュアワー」シリーズ以来だと思う。
昔、80から90年代はよく観たものです。
特に80年代は普通にロードショー上映もそうだけど、あの頃は名画座で遅れて2本立てや3本立てでよく見た覚えがあります。
「酔拳」や「プロジェクトA」や「スパルタンX」とか山ほど公開してた時期があって、
内容作りは荒削りなんだけど、生身のド派手アクションの勢いで圧倒的に押される面白い映画が多かった。

今回の「スキップ・トレース」はアメリカ・中国・香港合作映画。
勿論、ハリウッド映画ぽくもあり、かつての香港映画ぽくもある。
そういえば、ジャッキーもハリウッド進出は何度も苦労してやっと主演でネームバリューのある域になったけど。
思い返せば、最初のハリウッド主演作の「バトルクリーク・ブロー 」はね…正直つまらなかった。
ジャッキーのアクションだけ凄いけど、その他がグダグダ。
その次の「キャノンボール」は豪華スター共演で、日本公開した時は予告やポスターのジャッキーの名前がトップ!
と思いきや、いざ本編見るとクレジットではジャッキーの名が、かなり後の方…
この時、ハリウッドでの知名度はこの程度か…と思ったけど。
その次の「プロテクター」はシリアスなジャッキーでカッコ良かった。監督とジャッキーが喧嘩してジャッキーが自身で編集し直す等あったが、私個人的にはオリジナルの方は好きだったりする。

やっと、ジャッキーがハリウッドで大成功したのが「ラッシュアワー」だった。
人種の違う2人の刑事が反発しあいながらも、いつしか友情が芽生え協力し合って活躍する。
バディ物なんですね。
このバディ物、「シャンハイ・ヌーン 」「シャンハイ・ナイト」のシャンハイシリーズにも受け継がれている。
で、今回の「スキップ・トレース」が分かりやすく内容を例えると、
ラッシュアワーシリーズやシャンハイシリーズと同じ流れである内容。
ジャッキーが刑事役なんでラッシュアワーシリーズ好きな人にはおススメと思う。

相棒が、クリス・タッカー、オーウェン・ウィルソンに続き誰かと思えば、
ジョニー・ノックスビル。
彼といえば、ジャッカスシリーズで体を張って本当にバカな事をやるトンデモコメディで知られる人(このネタがあまりにも過激過ぎて)
そんなに出演作は拝見してませんが、そういえばアクション物ではシュワちゃん主演の「ラストスタンド」にも出てます。

この2人の顔合わせはまた面白い(笑)
クリスにしてもオーウェンにしても、そしてジョニーと結構キャラ性は共通する。
チャラチャラしたお喋りキャラで意地悪なんだが根は良い奴。
それに対してのジャッキーは堅物で真面目男は、一貫して共通する。
ジョニーがボケなら、ジャッキーはツッコミでしょう(ジャッキーも所々ボケまくるが)

監督が誰かと思えば、
レニー・ハーリン !
彼の監督作品を観るのもかなり久々。
「ダイハード2」「クリフハンガー」「ロング・キス・グッドナイト」とか他にも面白いアクション映画を撮る監督として名を上げたのですが…
最近でも新作は作ってるけど、あまり観たいと思うような作品がね…
今回はレニー・ハーリンとジャッキーの組み合わせに期待したのも大きかったです。

内容は至って良くも悪くも、いつものジャッキー映画。
誰が監督しようと、内容の雰囲気がジャッキー。
本来のジャッキーらしいアクションは昔ほどではないけど、これでも充分見応えある。
昔の活動写真的なコメディとアクションの融合。
これがジャッキーアクションの特徴で、その場所や周りにある物を工夫して、
敵役の人と息の合った格闘と、久々のジャッキー映画はあの昔の頃と変わってない。

所々面白いんだけど、どうも一本調子なのか、特にクライマックスの押しが弱い感じも。
内容は2人の刑事と詐欺師の珍道中でロードムービーな内容。
デニーローが主演した「ミッドナイト・ラン」に近い感じで結構好き。
敵の黒幕を逮捕する為に、証拠のスマホを巡って大陸横断するだけでいいのに、
どうも脚本に無駄な展開や要素が。
特にクライマックス、黒幕の正体は意外な人物で観客をオッと脅かせようとしてるが、
そこが凄く蛇足的。
クライマックスはもっとやり合って欲しかった。ラスボス戦らしい物が無いし物足りない。
ジョニーもクライマックスにはあまり絡んでないし。

そういえば昔の香港映画でのジャッキー映画でいい所は、
派手な破壊や爆発してラスボス倒せば余韻のシーンも無く、スパッと切って終わらせる所。
あれ、結構好きであった。
この映画、ハリウッド的なのか事件解決してその後が長く感じる事。
別にアルパカをプレゼントして貰い喜ぶジャッキーも微笑ましくて良いのだけど。
私だったら、ラスボス倒してジャッキーとジョニーが「イエー」と握手したカットで終わりの方がいいかな(昔の香港時代のジャッキー映画ならそんな終わり方になるはず)

ロードムービーなんで、途中様々な土地の民族やら風習やらが出てきて面白いけど、
中盤は正直だれた感じもする。
アクション映画の感想でよく例えるんですが、

「アクション映画はストーリーが単純でもキャラに魅力があれば充分面白い」

今回はジャッキーとジョニーのキャラは面白いが、無駄に贅肉のある内容にも感じてそこをもっと削れば良かったかな?とも思う。


それでも、それなりに充分面白かったです。
ジャッキーも63歳ですが、まだまだ行ける!
でも、あんまり無理なスタントはもう控えた方がいいかな?とも思う。

それと最後に、いつものエンドクレジットのNGシーンは勿論あります。
ジャッキー映画のもう一つの見所はそのNGシーンで楽しみでもあります(笑)
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