mixiユーザー(id:5089039)

2017年09月05日10:58

190 view

曽野綾子「明るく振舞う」


以下、曽野綾子のお話の要旨。3回目・。

「老い」を見つめて
大切なことは高齢になっても病人になっても明るく振舞うということ。気分のまま態度に表してはいけない。嘘をついてでも明るく振舞うということが大事です。自分がどんなに辛いか、周りの人がどんなに意地悪か、そんなことばかり言う人の回りに、人が寄ってくるわけがありませんン。そして、何かしてもらった、感謝の気持ちを強調して伝えることです。

孤独と共に、仕事と共に
老人は孤独だと言われますが、そういうことを案ずる前に、まず良き老年を送ることが大切なのではないでしょうか。基本的には人間は孤独なのですから、まわりの人に捨て置かれた結果だとか、自分にだけ与えられた不幸の結果などと思わない方がいいと思います。

私は昔、マクシミリアン・マリア・コルぺというポーランド人のカトリック神父の生涯を調べたことがあります。日本に1930年頃にいらして、布教されましたが、その後、1941年にアウシュビッツ強制収容所に入れられました。ある時に、収容所で逃亡者が出て、無作為に選ばれた10人の囚人が処刑されることになりました。その中の一人が、「私が死んだら妻と子はどうなるんだ!」と叫び、それを聞いたコルべ神父は、「私はカトリックの司祭で妻も子もいませんから、私が代わりに死にます」と身代わりを申し出て、餓死刑に処せられ亡くなった。そういう方です。

この方が生前、修道院で非常に面白いことをされました。病人でも働かなけれいけないと言って、病人に仕事を与えたのです。その仕事とは、元気に働いている人に代わって祈ることでした。「祈り人間の精神にとって非常に重大なものであるから、それおなおざりにしている健常者に代わって、あなたたちが祈りなさい」と。

これは本当にすばらしいことだと思います。そんなふうに、老人も自分でできることをして働くべきです。たぶんはたかないから人間は不幸になるのです。

孫や若い世代に与えられるのは単に物だけではないのです。その人が生きてきた貴重な年月の輝きというもの、それから、人生の時間を共に分け持つことの素晴らしさなど、いろいろあると思います。

3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年09月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930