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2017年09月04日01:37

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昨日観てきた1本。

先週末は会社の出張で1日潰れてしまった。
帰宅したのは午後7時だったので、それから映画に行く気力もなく・・・。

で、昨日は午後に番組収録がある。
月の2週目のオンエアになるので、地元のシネコン、イオンシネマ西大和で上映している作品を取り上げねばならない、でも、新作観てない。

『関ヶ原』は先週喋り倒したし(笑)、『打ち上げ花火〜』は正直、どうでもいいですわ、な作品(笑)だったし、どうしようと思ったら、2日から公開されている新作があったので、よし、それを観ようと。



『二度目の夏、二度と会えない君』

とにかく高校生ものが続いているわけで、ああ、これもか、と。
なんでも原作はライトノベルで人気なんだそうだ。

ヒロインが開巻早々、重い病を抱えていて(またかよ!)、緊急入院する。
主人公の男子は、その子に「好きだ」と告げるんだけど、それがもとでぎくしゃくしたまま、永遠の別れになってしまうわけだ。

季節は冬、男子は失意のまま女の子と初めて出会った河原の土手へ来るんだけど、足元滑らせて転げ落ちてしまう。

気が付くと、季節は夏になっている。
女の子と初めて出会った日に戻っていたのだった。

男子は女の子に、今度は「好きだ」と言わないでおこうと誓いつつ、最後の日までの数日間をもう一度過ごそうとする。


ラヴ・ストーリーにSFな味付けをしたのが独創的といえるが、なんでタイムスリップ、というか、タイムリープしてしまうのか、そういう理由はこの際どうでもいい。

あの時あんなこと言わなければよかったな、こうしとけばよかったな、と後悔した出来事をもう一度体験するという、現実には不可能な物語でもって、それを読む(観る)者へ、これから自分はどうやって過ごしていけばいいのか、周囲の人とどのように接していけばいいのか、物語は後ろ向きな内容だけど、そこには前向きなメッセージがこめられているんだな。

男子が二度目の別れの際、女の子にどのような言葉を投げかけるのか、それは映画をご覧いただきたい。


なんて書くと、とってもいい映画みたいでしょ(笑)
番組ではこのあたりまでで留めているんだけど、まぁ、とにかく、あまずっぺ〜〜〜〜映画だなぁ、ってのが第一印象。

主演の男子を演じるのは村上虹郎。
河瀬監督に見いだされ、映画、ドラマで活躍中だが、本作のキャラはギター弾けますよ、という特技を生かした以外は、極々ありきたりな高校生だ。

ヒロインはガールズバンド、たんこぶちんのヴォーカル、吉田円佳。

この二人が高校生バンドを結成して、文化祭で演奏しようとするんだが、ま、いろいろ障害(それほどきっつい障害じゃないんだけど)を乗り越えて、見事文化祭は大成功! となるんだが、その後に最初に書いた悲劇が待っているというわけだ。


いわゆる難病ものという設定は少々食傷気味。
人の不幸をネタにすること自体は、そこに説得力があればいいんじゃないか、というスタンスなんで、今回もそういう意味ではアリだったかもしれないけど、もうそろそろやめないか、こういう設定は。

設定をこっちに向けてしまうのは、この手の作品が多いとどうしても安直にしか見えない。
もうちょっと作家のイマジネーション、広げておくんなさいよ、と思ってしまう。


村上虹郎はあいかわらずうまい。
ただ、モノローグがむちゃくちゃ多くて、やたら状況説明をするわだ。
これはとても気になった。

もっと演技で語れなかったのか。そこが監督の限界だったのかもしれない。

それを受ける吉田円佳。
けっこうキュートだし、演技は初めてというが、それなりにこなしていたと思う。
本業がミュージシャンなので、ヴォーカルのシーンは水を得た魚のようだ。

彼女の演技力の至らない部分を、村上虹郎のアップ(彼女がセリフ喋っているのに、彼女を映さず、村上のアップで処理)でカヴァーしている演出がやたら多くて、これも気になった。


映画のことを知るまで、たんこぶちん、がなんなのか知らなかった(パっと見、たむしちんき、かと思ったよ)が、ヤマハが見出したガールズバンドで、そういう関係からか、中島みゆきの「泣いてもいいんだよ(ももクロへの提供曲)」を中島みゆきがセルフカヴァーしたナンバーで、バックコーラスをしてたりするし、彼女たちも「泣いてもいいんだよ」をカヴァーしてたりする。

PVを幾つか観たが、やっぱりビジュアル的に推しているのは、ヴォーカルの吉田円佳なんだね。
いや、他の子もキュートなんだけどね・・・それ以上は触れないけど(苦笑)

事務所も誰をビジュアル面で売ろうかよくわかっているわけで、それを考えると今回の映画、一見、村上虹郎の映画のようにみえて、じつは吉田円佳の長編PVだと捉えるのがいいのかもしれない(ちなみに、たんこぶちんの他のメンバーは、短いシーンだか劇中に登場する)。


でもね、バンドのメンバーで一人だけにスポットライトを当てると、なんちゅうか、いままでも同じようなことあったよね。
具体的に誰かとは触れないけれど、これがきっかけでメンバーの間に溝ができたりして、はたしてプラスの方向に行くのかなぁ・・・というのは老婆心、もとい、老爺心だろうか。

映画を観終わって、そんなことばかり気になってしまった。
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