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2017年09月03日12:43

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スパイダーマン ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)


  サム・ライミ監督&トビー・マグワイア主演の「スパイダーマン」(2002〜07)、マーク・ウェブ監督&アンドリュー・ガーフィールド主演の 「アメイジング・スパイダーマン」(12〜14)に続き、3度目の映画化となる新たな「スパイダーマン」。主人公スパイダーマン=ピーター・パーカー役には、「インポッシブル」のトム・ホランドを抜てきし、「アベンジャーズ」シリーズをはじめとした、同じマーベルコミック原作の作品同士で世界観を共有している「マーベル・シネマティック・ユニバース」に参戦。16年に製作・公開された「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」で初登場を果たした後のスパイダーマンの戦いを描く。ベルリンでのアベンジャーズ同士の戦いに参加し、キャプテン・アメリカのシールドを奪ったことに興奮するスパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカーは、ニューヨークに戻ったあとも、トニー・スタークからもらった特製スーツを駆使し、放課後の部活のノリで街を救う活動にいそしんでいた。そんなニューヨークの街に、トニー・スタークに恨みを抱く謎の敵バルチャーが出現。ヒーローとして認めてもらい、アベンジャーズの仲間入りをしたいピーターは、トニーの忠告を無視してひとりで戦いに挑むのだが……。悪役のバルチャーを演じるのは、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のマイケル・キートン。監督は、ミュージックビデオ出身で「クラウン」「COP CAR コップ・カー」で注目された新鋭ジョン・ワッツ。(映画.comより)







 マーベルユニバースの広がりは果てしないですね。スパーダーマンだけでも「何度作り替えるんだ!」って感じですが、その都度興行成績を上げるのですから、仕方がありません。そのわりには簡単に「アメージング」の「3」を取りやめたりするのですものね。話が中途半端になってしまって、最後結局なんだったのか、思い出せなかったりします。自分は次回作が来るつもりで見てるし。まぁそれでも覚えてない自分が悪いのですが。

今回はきちんと(?)「シビルウォー」でチラ出して、布石を打ってありますし、はしゃぎまくってるあたりが高校生らしくてかわいらしい。ちょっとしたことでアイアンマンにスカウトされて、能力以上に有頂天になってしまっているteenagerが等身大に描かれていて、年増な私は恥ずかしいやら共感できるやら(笑)。実は何もわかってないのに「なんでもわかってる」つもりになる年頃。「自分はもっとやれる」と本気で思い込んでいる年頃。誰しもが通る道。なんだか見ていて恥ずかしい。娘(19歳)に言わせると、「”また連絡する”なんて気を持たせるようなことをアイアンマンが言うから、あかんのよ。その気がないなら、余計なことを言わなければ、トム・ホランド君だってあんなに期待しなかっただろうに」ということなのです。いや、その通りなんです、そうなんですが、そこが「大人の礼儀」だったりするのよね・・・。なんか、耳が痛いです。

で、すっかり舞い上がってしまったホランド君は、誰の許可も得ずに街中をパトロールしてまわり、独自の判断で制裁を下し、最初は小さなコトで済んでたものが、どんどんエスカレートして”絶対自分の手に負えないようなデカいこと”にも「自分は、やれる」と錯覚してのめり込んでいくようになります。当然、行き詰まります。それでも何とかしようとするものですから、コトはどんどん悪循環し始めます。そこでアイアンマンの出番となるわけですが、今回はアイアンマンと同じくらい、運転手(助手?)のジョン・ファブローも出ています。事務所移転のため、超多忙だった彼にもう少し時間があったなら、話は違っていたかもしれません。

今回の悪役は、ハンバーガー帝国のファウンダー、マイケル・キートンです。あ、映画が違いました。土建業の親方、マイケル・キートンです。せっかく人も雇って崩壊したビルの後片付けを請け負ったのに、いきなり契約解除されるのです。みんな生活だってある。なのに、やって来た役人然とした女性は「上司に聞いて。私は知らない」と言って一方的に解雇を言い渡していっただけ。そりゃそうでしょうけど、そんな縦割り行政でとばっちりを受けるのは、いつも生きて行くのに必死な庶民のみ。理不尽ですねぇ。結論から言えば、自分のビル(スターク・コーポレーションね)をアベンジャーズのみんなで壊しておいて、自分の会社(スターク・コーポレーションね)が修理を請け負い、政府からのお金を自分たちがもらう、そんな構造になってたんですね。「結局、自分で壊しておいて、金持ちが潤うようにしかなってない」マイケル・キートンがのたまいます。その通りです。私が同じ立場なら、きっと同じことを言うでしょう。じゃ、なんで一旦外注したんですか。それならそれで、最初からそうしておけば、庶民を巻き込まずに済んだじゃないですか。100%キートン氏に賛成します。

しかしながら、アベンジャーズが暴れた後の残骸からは特殊な金属(?)のようなものを拾えたので、賢いキートン氏は、それを利用して復讐兼金儲けを実施しています。政府にばれないよう、「超えてはいけない一線」を部下たちにも徹底し、うまくやっているのですが、うまくいったらいったで、調子に乗る奴が出てきたりして、悪事はばれてゆくのですね。そこへ下手に(まさに”下手に”です)ホランド君が絡んでくるものですから、収拾のつかないことになります。

とまぁ、こんなお話しです。高校生のホランド君は成績優秀な生徒で、学校の代表として、知識を競う学力大会にも出場予定なんですが、スパイダーマンとして活躍したい気がはやって、メンバーとの練習をさぼってばかり。でも、その都度みんなが「いいよ」って受け入れてくれたり(彼がよほど優秀なのか、皆がよほど優しいのか)、学校のメンバーたちの危機を救ってヒーロー然としてるんだけど、その原因はあなたの先走った行動でしょうに!だったり、突っ込みどころは満載なのですが、まぁそれが青春なのかもしれません(そこか!)。

映画としては、とてもよくできていたと思います。モテないヲタクの親友がネットのプロだったり、設定はありがちですが、大人なアイアンマンが見れるのと、ラストにあの女優さんが!お目にかかれてよかったです。あと、ジョン・ファブローさん、少し痩せましょうね。もうひとつ。同じ監督の「コップ・カー」、絶品でした。こちらもオススメします。

追記:パンフレットが2種類売っていて、「特別版」は950円でした!

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