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2017年08月16日07:27

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ミシン

結婚して、すぐに買った一番高い買い物がシンガーのミシンでした。縫物の心得もないのに、子供ができたらお揃いの洋服を作れるくらいになれたらいいなあ、、、の気分。当時の生活に必需のものでもないし、蓄えも少ない新婚の時なのに、どうしてミシンと思ったか自分でも謎の不思議な買い物でした。「夢が詰まったお買い物」といえば聞こえがいいですかね。

そしてついに、誰の洋服を作るということもなく、直線縫いが必要なちょっとした手芸にお出ましになるだけのミシンとなり、全く使わなくなってからも数年(いや10年以上かな)が経ってしまっています。

そのミシンを使わせてほしいと、ケアホームに入っている義母から言われ、久しぶりに出してきました。糸のかけ方、一応体が覚えていると言いますかね、何とかできて、ミシンのミッション完了したのが先週の土曜日。

日曜日には、近所の年上の友人から、「ミシンの調子が悪いから見て頂戴。」とお声がかかり、昨日の月曜日、一応機械のことなので夫と様子を見に行ってきました。(実は頼まれたのは夫なのでしたが、ミシンなど一度も使ったことがないので、私も同伴したという方が正しいです。)違うメーカーなので、勘で糸をかけ、こちらも何とかきれいに直線縫いができるくらいには改善できました。

ミシンに縁のあった3日間!私もせっかくあるのだから(当時のシンガーの結構良いものを買ったと思います。)「宝の持ち腐れ」にせずに何か、作ってみようかな、の気持ちがすこし湧いています。

さて、92歳の義母が何のために使ったか?ですか。そこなのです!わたしもすこし嬉しい驚きでしたが、手持ちのずぼんを最近のはやりに合わせて裾を細くしたかったのだとか。すごい!いろいろな人が着ているものをよくよく観察して今時のファッションをつかみ、自分の手持ちをそれに合わせて縫い直してみようという気持ちにまずは脱帽です。いいことですよね。ミシンの前に座った母の生き生きした顔。主婦全盛期のお顔でした。

翌日の日曜日、早速教会に履いてきていましたよ。

40歳になったミシンのお話でした。


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