ミュージカル「RENT」

7/28日（金）と、8/5（土）に、シアタークリエに行ってきました。

7/28日（金）のキャストは…

ロジャー：ユナク
ミミ：青野紗穂
エンジェル：平間壮一
モーリーン：紗羅マリー

8/5（土）ソワレは…

ロジャー：ユナク
ミミ：ジェニファー
エンジェル：平間壮一
モーリーン：上木彩矢

28日は、e+の貸切公演だったのですが、２年前に見た時と同じように、
かなり公演回数を重ねていたせいか、物凄くパワーアップしていた。
そして、リアル19歳の青野さんのミミは、初参加とは思えないほど、
歌声もパワフルで、若さあふれるミミでした。

青野さんのミミが相手だと、ユナクも、かなりお兄さんっぽく見えた。
実際10歳以上の年の差があるからねぇ

そして、エンジェルが亡くなった後、青野さんは、かなり感極まった感じで、
なかなかセリフが出てこなかった。
それが、役作りなのかどうかは、この日しか見てないからわかりませんが
でも、とてもぐっと胸に迫ってきました。
そして、それに呼応してなのか、他のキャスト、特に村井君も、前２回見た時とは違ったなぁ。

光永さんのコリンズも、回を重ねるごとに、エンジェルを思いながら
歌うその声に、深い愛が込められていて、会場はすすり泣く声があちこちで聞こえました。

ユナクの東京千秋楽に当たる５日ソワレは、
ジェニファーさんや平間さん、上木さんにとっても東京千秋楽でした。
そのせいか、とにかくカンパニー全員の気合も、観客も違っていた気がしました。

千秋楽の５日は、マチネもあったユナクだけど、
この回含めて、私が４回見た中で、一番声が出ていたように思う。
それは、他のメンバーにも言えていて、とにかくパワフルだった。
でも、千秋楽にありがちなアドリブ三昧にならなくて、良かったなぁ。
コメディなら、まだいいのですが、この作品は、ちょっとね…

日本でやるミュージカルで、同じ公演期間中に４回も見るなんて、異例中の異例。
だから、同じシーンで、微妙に違うもんなんだなぁ〜とわかった。

モーリーンは、やはり上木さんには、一日の長があるかなぁ。
7/14よりも、7/28の紗羅さんは、こなれたのか、吹っ切れたのか、全然違っていて
でも、千秋楽に上木さんを見たら、「おぉ〜これぞ、モーリーン」って感じさせられた。
多分、ジョアンヌの宮本さんと対等な雰囲気が良くて、納得できるんだと思う。

ジェニファーさんのミミは、見るたびに、若く見えていくから不思議〜
登場した時よりも、後半に行くにつれて、そう感じるのよね。
青野さんが、若さでロジャーにぶつかるミミなら、
ジェニファーさんは、もう少し臆病さが垣間見える感じかなぁ。

ユナクのロジャーは、２年前より本当に成長して、もっとロジャーらしさが増したと思う。
母国語ではない日本語で、２年前も驚くほど、ロジャーになりきっていたけれど、
今回は、そこにもっと気持ちが加わっていて、セリフにも違和感がなかった。

違和感ないといえば、今回初参加のベニー役のNALAW(CODE-V)の日本語は、素晴らしい
最初から全く違和感なくて、言わなかったら韓国人だなんて、全くわからない。
しかも、ベニー役にピッタリだったなぁ〜

今回は、中通路より前で右ブロックが多かったせいか、
色々なキャストが、各シーンで、舞台右奥（ドアの外側）で佇んでいるのも気づけた。
時間にしたら、わずかなシーンだけど、意味あるんだよね〜

それにしても、マーク演じる村井さんって、本当にマークそのもの。
山本耕史君のマークとは違うけれど、どちらのマークも甲乙つけがたい。
全公演出ていて、よくあれだけ声が持つなぁ〜天晴れ

今回見て、しみじみ思ったのは、内容が重く、悲しい部分もあるけれど、
不思議と、何かパワーをもらえるミュージカルだって事。

来年、またアメリカのカンパニーが来日するみたいだけど、
ロジャーが違う方だったら、見てみようかなぁ〜