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2017年08月13日10:05

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おれがいない(江戸小話)

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むかし、一人の役人が罪人の坊主をごそうするためのランナーランナー旅をしておりました。

途中の宿屋で、この坊主が言いました。

ウッシッシ「お役人さま。もうすぐ江戸でございます。お世話になったお礼に、これでもどうぞ」

坊主は自分のがま口財布お金で酒とっくり(おちょこ付き)を注文すると、役人にたらふく飲ませて役人を酔いつぶしてしまいました。

そして坊主は役人の頭を毛を丸坊主にしてしまうと、その首になわをかけて逃げてしまったのです。

さて、しばらくすると役人が目を覚ましました。

うまい!「ああ、良い気持ちだ。うまい酒とっくり(おちょこ付き)であった」そしてまわりを見ると、坊主がおりません。

ふらふら「しまったexclamation逃げられたかexclamation

役人はあわてて外に飛び出そうとして、頭が涼しいことに気づきました。

頭に手をやると、自分が坊主頭で、おまけに首には〇なわまでかけてあります。

げっそり「おおっexclamation坊主はおれであったか」

役人は大声で言ったあと、ふと首を傾げました。

ふらふら「さて、罪人の坊主はここにいるが、役人のおれは、どこに行ったのだろう?」




ちゃんちゃん






(15.3.1)






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