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2017年08月09日08:14

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今年の保養キャンプレポート byばぶさん  その7 保養キャンプを支えている力


(7/25〜8/2)『2017 福島の子どもキャンプ in伊豆』というのが正式な名称のようですが、今回8泊9日の全日程にボランティア参加できた『ばぶさん(私)が見たもの感じたもの、そして考えたことなど』を徒然に綴っていきます。

◆食事担当者の苦労と頑張り 
衣食住という言葉がありますが殊更「食」を担っているスタッフとそのボランティアスタッフのご苦労は半端ではありません。献立立案と食材の手配と発注の煩雑さの苦労にもまして、ひたすらに「福島の子どもたちとそのご家族の人たちに『安全でおいしい食事』を提供したい」という情念の強さと志の高さ、こうした思いに打てば響くような協力の輪が周囲から波紋のようになって結集してきます。呼応するネットワークからの物心両面からの支援の思いが託されて様々な食材が届き調理されます。
あてにしていたものもあれば、予期せぬような食材と予期せぬような量の贈り物。
これらの善意を一つも無駄にすることなく日々の献立の中になじませていきます。
すばらしいセンスと御苦労の極みです。 

私は4年前の初参加の時から「ばぶカフェ」というコーナーを担当し福島のお父さんお母さんたちに『ドリップコーヒーでほっと一息寛いでもらおう』と提供してきています。
私が贔屓にしている珈琲豆焙煎専門店のご主人が、私のやっている支援活動のあれこれに共感して、珈琲豆を4年間無償で提供し続けてくれています。
6種類から7種類の豆(粉)が用意されますので、皆さんその時々の好みや関心で豆を選びコーヒーブレイクを楽しんでくれています。
今年は福島のお父さんお母さんに加えて『食』の下支えをしてくれている厨房担当のメンバーに、コーヒーで元気回復の応援をしたく、食事の準備や後片付けなどの作業の進捗状況を読み取りつつ例年以上に絶妙のタイミングでドリップコーヒーをお出ししたいと試みました。 
今年は8泊9日で144杯のドリップコーヒーをお淹れました。
昨年一昨年と比べると約50杯ほど少なかったのですが、その理由は今年の場合いりあい村の敷地内で自然に実り収穫された産地直送のレモンや、河津町町内の支援者のお宅で実ったニューサマ―オレンジなど(どれも無農薬で安心)が大量に差し入れられ、それらが、「レモンスカッシュ」や「レモネード」「フレッシュオレンジジュース」それから名前は忘れましたが…イタリヤの食後酒の『○○』という飲み物などとなって食卓をふんだんに飾った為です。「何を飲もうかしら?」という品目の選択肢が豊富になりました。震災直後の夏から6年間続けてきている保養キャンプの実践故の進化です。
フレッシュオレンジジュースの絞り出しに関しては、今年中学一年となってボランティア参加してくれた男の子の大活躍があります。搾り器を操作する手つきや身のこなしが瞬く間に熟練しフレッシュジュース100%がペットボトルにして11本分もボトリングされました。

◆地元の夏野菜や果物のプレゼントなどなど
畑で取り立てもぎたてのトマト、ナス、キュウリ、カボチャ、しし唐、ミニトマト、ゴーヤ、ズッキーニなど、それに巨大なスイカの差し入れ。
これに加えて、いりあい村のそこかしこで採集された「わらび」や「オオバ(シソの葉)」など。
台風接近の前後で砂浜に打ち上げられた天草を採取して、この天草は水で洗って天気の良い日に天日に干して・・・を10回以上も行うというものすごい手数と日数の極みを経て、「ところてん」となって食卓にのぼりました。「福島の子どもに本物の手作りの『ところてん』を食べさせたい」という素朴な思いの結晶です。ところてんのたれは三杯酢よりも黒蜜のほうが子どもたちには人気でした。
毎年定番となっている漬物(手製きうゅーりのきゅうちゃん)、お味噌汁のダシに取ったカタクチイワシの身をほぐして甘辛の煮物となって提供されます。
ちょっとした生活の知恵や工夫がさりげなく示されています。こうした知恵や工夫や努力が次の世代にも伝承されて行って欲しいものです。
                                               (続く)


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