mixiユーザー(id:1418555)

2017年08月04日00:03

697 view

フィリピンの貧困解消ビジネスがすごい

細かいことはわからなくても、フィリピンと言えば国ごと貧乏で、住んでる人もほとんどが貧乏ってのはみんな知っている。
そんなフィリピンで、日本の会社が貧困対策に有効なおもしろい事業を展開してる話を聞いた。
フィリピンの庶民の足と言えば、単車の横に2人乗りのサイドカーが連結されたトライシクルで、運転手のうしろを含めたら最大4人が乗れるこいつが全国で360万台が走っている。
日本で走ってるタクシーの合計が24万台やから、その15倍になる。
人口は日本とフィリピンでほとんど差はないので、人口比でも15倍。

ビジネスの形態としては、日本のタクシー会社みたいなとこがドライバーを雇ってたり、ドライバーに車両を貸し出して手数料を徴収したり。
また、個人でやってる人も少なくない。
とはいえ、150ccの単車に側車がついて30〜40万円てのはフィリピンの人にしてみればかなりの大金。
銀行は担保のある人にはお金を貸してくれるけど、そうでない人には手も足も出ない。

そこで日本のGMSって会社は考えた。
http://www.global-mobility-service.com/
ちゃんとお金を返してくれるのなら、やる気のある人にはいくらでも貸し出そうやないの。
そうは言っても、その「ちゃんと返す」ってのができない人が多いのをどう解決するか。
この会社が提供する仕組みでトライシクルを購入した人はすでに500人も居るのに、これまでローンの滞納は1件もないんやて。
さらに、この成功を受けて来年中に3000台まで増やす計画を立てているとのこと。
仕組みを聞いて、なるほどねえと、はたと膝を打った。

ローンを組んでもらって販売するトライシクルにはリモコンでエンジンを強制停止させる装置を取り付ける。
もちろん、その車体がどこに居るかも管制センターで把握しているので、滞納があった場合は遠隔操作でエンジンがかからないようにする。
そして、支払いが確認できた時点で再びコマンドを送り、エンジンがかかるようにする。
この仕組みやと、車体そのものが担保になるので、ローンを申し込む側には住所がなくても大丈夫。
フィリピンには家を持たない人、つまりホームレスもたくさん居て、その人たちは日本のホームレスと同様、住所がないせいで仕事にも就けず、いつまでたっても貧困から抜け出せない場合が多い。
ところが、このサービスを利用すれば、ホームレスでも生活の糧が得られ、頑張り次第で生活を建て直すことができる。
すでにトライシクルで稼いでホームレスから抜け出した人もたくさん居るとのこと。

21世紀のビジネスで大切なことは、それが社会に役立つことであるか否かやと言う。
人に喜んでもらって稼いだ金は、また次の富を呼び込むが、誰かを泣かせて稼いだ金は身につかないとも。
銀行あたりがここみたいな気持ちで仕事に取り組んでくれたら、もっと夢のある世の中が実現できるんやけどねえ。


5 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する