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2017年07月15日08:30

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ダイナミックオーディオ川又店長さんの平蔵レポのまとめ

すでにレポートしたソナスの新アマティでESOTERIC、dsc&JEFF ROLAND、Burmesterのフラグシップモデルを鳴らし分ける試み。8名で試聴しました。

それを主宰された川又店長さんに送りましたら、下記のとおりわかりやすくまとめてダイナミック・オーディオのヒアリングレポートとして掲載いだきました。

長いですが、これもわかりやすく整理されていますので過去日記と重複になりますが、転載させていただきます。
こちらより転載引用
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0673.html

Sonusfaber AMATI Traditionはそれぞれの違いを的確に描き分けた。
主宰された川又店長さんが言われていたとおり、それだけスピーカーの解像度や
能力が高く、フラットトランスファー性能に優れていることが確認できた。

今回は上記各社のフラグシッププレーヤー アンプを、バイアンプ・バイワイヤーで
スピーカーに繋ぐという贅沢極まりない方法で行われた。

輸入代理店の輸入機器の枠に限られたり、スペースの問題もあって今回のような
催しはダイナミックオーディオ最上階のようなところでないと無理だろう。

試聴した人数は8名 1曲毎に席替えが行われた。

従って、曲によってはセンター前のベスト位置で聴けたものもあれば、端の後席
といった音場感はややスポイルされる場合もある。

1曲毎にどのセットが1番良かったのか挙手された。
曲毎に挙手する人数が変わったのと、誰も手を挙げなかったシステムはなかった。

川又店長さんもそれをある程度予測しながら曲選びをされたとのこと。
さて次からはそれぞれの装置等のついて印象を述べてみたい。

■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章 小澤征爾/ボストン交響楽団

ESOTERIC Grandioso システム
http://www.dynamicaudio.jp/file/H.A.L.'sSoundRecipe_AMATI_Tradition_ESOTERIC.pdf
これに限らず、どの曲でも概ね感じたのが、dcs&JEFF ROLANDシステムとブルメスター
システムの中間のような表現を示したというのがまず印象です。
このようなオーケストラではダイナミックレンジ 音数 音場(サウンドステージ)
の全てに優れる必要があると思いますが、ジェフらよりやや狭くなりました。

dCS+JEFFROWLANDシステム
http://www.dynamicaudio.jp/file/H.A.L.'sSoundRecipe_AMATI_Tradition_dCS_JEFFROWLAND.pdf
低域の絞まりはESOTERICの方があるように感じた。
一部の低音楽器で極端には胴間音のように聞こえたことが気になって、
この曲ではESOTERICに挙手した。ただ、空間の上下の広がりが最も広かった。

Burmesterシステム
http://www.dynamicaudio.jp/file/H.A.L.'sSoundRecipe_AMATI_Tradition_Burmester.pdf
この曲に限らないが、レンジ感、空間の広がりは1番狭いので、ブルメスターに挙手
した楽曲は1曲もなかった。ただ、この曲では8名中3名の方がブルメスターシステムに
挙手されたのも聞いているうちにわかってきた。

それはまるでフルレンジ的なハイ〜ローまでの繋がりの良さがある。悪く言えば、dcs&JEFFがドンシャリ感になるのと対照的なのが曲によって+となり−となるのだと感じました。


■FIFTY SHADES OF GREY ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK
3.THE WEEKEND / EARNED IT(TRADUCIDA EN ESPANOL)
http://www.universal-music.co.jp/p/UICU-1262

Burmesterシステム
http://www.dynamicaudio.jp/file/H.A.L.'sSoundRecipe_AMATI_Tradition_Burmester.pdf
なぜかこの曲ではドンシャリ感がある。音場の広がりも少なく、高域端に刺激感を感じた。
あまりこの曲との相性は他の曲と比べて良いとは言えない。この曲でこのシステムを
良しとされたのは1名もわからなくもないです。

dCS+JEFFROWLANDシステム
http://www.dynamicaudio.jp/file/H.A.L.'sSoundRecipe_AMATI_Tradition_dCS_JEFFROWLAND.pdf
上下の広がりが広大で、音場が1番感じられた。レンジ感も広く、音にリミット感が皆無。
この曲ではこの組み合わせをベストとして挙手した。

ESOTERIC Grandioso システム
http://www.dynamicaudio.jp/file/H.A.L.'sSoundRecipe_AMATI_Tradition_ESOTERIC.pdf
唯一高域端にわずかなシャリ感を感じた以外は3組み合わせ中、1番音が前に出て
好ましいと思いました。前後感3D感もよく感じられて躍動的です。


■「IMAGE - EMOTIONAL & RELAXING」通常CD盤を使用  https://goo.gl/l9GdSJ
14.アヴェ・ムンディ (ロドリーゴ・レアン&ヴォックス・アンサンブル)

ESOTERIC Grandioso システム
http://www.dynamicaudio.jp/file/H.A.L.'sSoundRecipe_AMATI_Tradition_ESOTERIC.pdf
この曲ではESOTERICが1番上下感と帯域内のどの部分でもクリアで見通しがいいのが
気持ち良かったです。4名が挙手。

dCS+JEFFROWLANDシステム
http://www.dynamicaudio.jp/file/H.A.L.'sSoundRecipe_AMATI_Tradition_dCS_JEFFROWLAND.pdf
なぜかこの曲になったら、ESOTERICより上下間が狭まる。大人しく聴き疲れはまずしないだろう表現。
重心は1番低い。ナチュラルさもとてもいい。この曲ではESOTERICの表現をベストとした。

Burmesterシステム
http://www.dynamicaudio.jp/file/H.A.L.'sSoundRecipe_AMATI_Tradition_Burmester.pdf
JEFFらのシステムとはまったく対照的な表現を示した。レンジ感が狭く、フルレンジ
スピーカーを聞いているような気分にさせられた。エナジーが外に発散するJEFFに対して、内側に凝縮していくかのようなブルメスター。

これはよい意味で、もしかしたら、ブルーノートら古いジャズらの音源ならこのブルメスターが1番違和感なく聞こえるのではと想像しながら聞いた。とにかくしっとりしてよく出来た真空管アンプ的ですらある。

この曲を使ってモノラル・パワーアンプESOTERIC Grandioso M1を2台ないし4台を
用いて、バイアンプ&バイワイヤーの比較がなされた。
この差は誰でもわかるほどの大きな違いがあった。

シングルからバイアンプ・バイワイヤーで音場において上下の広がりが見えるように
綺麗に広がる。帯域は低域から高域に至るまで、どの帯域でもクリアになる。

川又店長さんが、AMATI Traditionのメリットとして力説されている着ぶくれしない低音
尾を引かない低音、ボン付かない 曖昧さのない低音はシングルアンプ シングル
ワイヤーでは完全ではない。

川又さんの解説のとおり、低音でのウーハーの逆起電力が中高域増幅部分に回るか
回らないかでそういう違いが出るとのことであった。

自分の場合はアンプは自作で、部品はなかなか揃わないようなもので出来ているだけ
にもう2台のパワーアンプを揃えるのは部品調達からもはや至難である。

同じEL156をシングルアンプとして中高音もどうなのかバイアンプも検討課題と感じ
た貴重な体験となりました。

試聴会の後半では、川又店長さんがそれぞれのシステムに合う曲を選ばれてかけられた。
独断と偏見でもその意図がわかるものであったので記しておきたい。

dCS+JEFFROWLANDシステム
これはすでに書いたとおり、Dクラスパワーアンプらに支えられて、強力な低域表現と
ややドンシャリではと思えるほどの派手さ コントラスト メリハリ ダイナミックさ
が最も強い。それでパーカッションが空間に散乱するドラムン・チャント・マルティン・
グルービンガーをかけられたのではないかと感じた。

Burmester(ブルメスター)
ある意味JEFFらとは対照的に感じたブルメスター。松田聖子のSEIKO JAZZのLOVEと
アランフェス協奏曲 1楽章 サー・ネヴィル・マリナー指揮、ギタリスト、
ペペ・ロメロ、ロメロ・ギター四重奏団の1975、78年録音盤をセレクトされた意図は
松田聖子さんのもミニコンのようなシステムでもよく聞こえるようにマスタリング
されたと思われるこの音源。

ブルーノートやコンテンポラリー時代も安もののプレーヤーで破綻が生じないように
上下カットやコンプレッサーでピークを潰したとされる。そんな音源でも音質の限界を
ことさら感じさせることなく、あたかもフルレンジスピーカーで聴いているような
心地よさからと思いました。

ESOTERIC Grandiosoシステムには
■DIANA KRALL「LOVE SCENES」11.My Love Is
■SONY 非売品SACD ウィントン・マルサリスが横浜みなとみらいホールでのピアノと
 DUOのライブ録音。上のシステムの中庸とも感じたこちらに合う音源として派手さはないが、 渋さがある。空間もあるこれらがチョイスされたものと感じた。
 特にウィントン・マルサリスは横浜みなとみらいでのDSD録音の空間がライブ感の
 心地よさを生んでいた。

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