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2017年07月12日16:22

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聴いてみたいユニークなスピーカー

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<ふくおか探索 毎日新聞社に掲載されました。>毎日新聞2017年6月16日 西部朝刊

良質な音楽を聴いて夢心地−−。福岡空港のそばに高音質と奇抜なデザインが特徴のスピーカー会社「オーディオ夢工房」(福岡市博多区)がある。代表の西岡儀夫さん(69)が独学で考案した数々の商品が並ぶ工房を、癒やしを求めて訪ねた。【柿崎誠】

 空港から車で約10分の住宅や事業所が並ぶ閑静な場所に、工房はひっそりたたずむ。一見、店構えは喫茶店のようだが、ドアを開けると円柱状や木製のひだがついたスピーカーがいくつも並ぶ。西岡さんは「形が珍しいから“みにくいアヒルの子”だけど、世界に飛び出すよう大切に育ててるんですよ」と出迎えてくれた。

27歳で大手音響メーカーのサービス会社を起業。映像設備や音響機器に精通した知識を生かし、10年ほど前から「コンサートホールで演奏を聴くような臨場感ある立体的な音を出すスピーカーを作りたい」と、自ら商品作りに着手した。
 花をイメージした商品は、木製の支柱のてっぺんにスピーカーを上向きに設置。特許を取得した真ちゅう製の板を放射線状に並べた拡散板でスピーカーを覆う。更に木製の羽根3枚を頂上にかぶせ、音が四方から聞こえる反響効果を生み出している。

 事前に予約すれば、工房にレコードやCDを持参し、試聴も可能だ。さっそく女性歌手のピアノ音楽を聴かせてもらった。店の奥や背後から音が聞こえ、音に包まれる感覚だ。イスに深く腰掛けて聴いていると、日ごろの疲れが消えていくようだ。記者の車に置いていたパンクバンド「ハイスタンダード」の楽曲も試した。西岡さんは「あまり聴かないなぁ」と苦笑いしていたが、疾走感ある高音のギターのイントロは一音一音が鮮明に聞こえ、自宅の箱形スピーカーと違ってクリアな音が印象に残った。

スピーカー2台が採用されたJR九州グループのホテル「ブラッサム那覇」=西岡さん提供※2枚目写真

商品は受注後ほぼ全て手作り 30万円の普及品も
 商品は受注後にほぼ全てを西岡さんが手作りする。価格は素材や形状などに応じて40万円台から150万円と幅広く、5月には30万円の普及品も発売した。
 現在は音楽を生かした空間作りにこだわる飲食店や商業施設などへの販売が中心だ。JR九州グループが24日に那覇市で開業するホテル「ブラッサム那覇」のラウンジへの採用が決まるなど商圏は着実に広がっている。
 西岡さんは「太鼓といった低音楽器がど迫力で聞こえる製品を作って届けたい。新たな作品を思うと体が元気になって情熱が増してくるね」。12月で古希を迎える技術屋の創作意欲が衰えることはない。
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