宝塚記念のキタサンブラックの不安説を紹介した「ギャンブルジャーナル」で、ラジオＮＩＫＫＥＩ賞における３歳限定のハンデ戦についての川田騎手・武豊騎手の話が出ていた。
話の趣旨としては、「重賞を勝っていない馬にハンデ差７キロの５７キロはキツ過ぎる」「そもそもこの時期の３歳限定のハンデ戦に意味があるのか」といったところに収斂される。
この記事を見て、調べてみたのが１９９２年のラジオたんぱ賞。マル外のシンコウラブリイが単勝２．０倍の１番人気に推され、圧勝したレースだ。
シンコウラブリイで驚いたのが、その日の馬体重が４３０キロだったこと、それが出走馬中で抜けて小さい馬格だったこと、 そして５５キロの斤量が牡馬を含めて最重量だったことだ。それでいながら、逃げるポットリチャードを３コーナーで捕まえに行き、そのままロング捲りのような形で圧勝したのだ。
シンコウラブリイの斤量が５５キロだったのは、当時は本賞金による別定戦で、前走のＮＺＴ４歳Ｓを勝ったことにより、他馬より斤量が増えたためである。シンコウラブリイのその後の活躍からいえば、はっきり言って、ラジオたんぱ賞のメンバー間では能力差があり過ぎたのだが、馬格のない牝馬が５５キロの斤量と人気を背負って圧勝した過去を知る立場からすると、先の川田騎手・武豊騎手のコメントの情けなさが分かるというものだ。
この日記でも折に触れて書いているが、最近の競馬界の斤量設定はあまりに甘すぎる。古馬の中長距離のＧ�競譟璽垢韮毅好�ロを背負うような設定がなくなってしまった。秋に凱旋門賞を目指すサトノダイヤモンドはこれまでの出走レースで５８キロを背負ったのが先の天皇賞（春）のみで、最後はバテるような負け方での３着だった。こんなことで、５９.５キロを背負う凱旋門賞を勝てるような気はしない。
何だか、日本競馬の「弱さ」を感じる記事だった。
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