西部警察というと、私の世代でギリギリ記憶に残る刑事ドラマである。実際にストーリーとして覚えるとすれば、再放送を観てという形になると思う。
今さら西部警察のことを熱く語ることもないが、一言でいえば、今のストーリー・リアルさ重視の内容からかけ離れた雄＝オスの本能を目覚めさせる傑作ドラマだったと思う。西部警察を見てしまった私はその後のドラマの軟弱さに慨嘆することも多い。
そんな西部警察が明後日にＮＨＫのＢＳプレミアムで放送されるというのだから仰天だ。しかも、ＰＡＲＴ�靴虜能�回というのだから、さらにビックリした。ＣＳなどの有料放送は別として、関東地区の地上波・ＢＳで西部警察の最終回が放送されるのは、私の記憶では２０００年３月以来のことではないかと思う。
西部警察の最終回はＣＭを入れて３時間近い放送だった。そのせいか、石原裕次郎が死去した直後の再放送（１９８７年）ではスルーされてしまい、１３回忌を機にほぼ全ての話が再放送された１９９９〜２０００年にようやく見ることができた。
放送された日はちょうど岡部芳幸が勝った千葉ダービーとモロ被りで、ビデオ予約で非常に苦労した記憶が残っている。私の個人的などうでもいい話だが、「西部警察最終回」というと「岡部の勝った千葉ダービー」というのが反射的に思い浮かぶのだ。あの時は、金曜日に飲みがあり、深夜の帰宅後に千葉ダービーの全レースを確認し、土曜日のビデオ予約をしたうえで、土曜日・日曜日は朝から千葉ダービーと競馬という実にバカなことをしていた。ネットで観戦することが定着した今の私の生活からは考えられないアクティブな行動だ。
そういえば、日曜日の千葉競輪場の指定席で、家に帰ってから確認しようと思った日経賞（グラスワンダーが６着に敗れた）の結果を隣の客にバラされたことも思い出した。その人（たまたま隣に座った赤の他人）には３千円くらいのご祝儀ももらったので、真顔で文句も言えなかった。実に懐かしい思い出だ。
･･･ということを思いながら、明後日の放送をバッチリ予約してスタンバイしている私だった。
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