【↑ある日の夕餉】
コバ・ジュンです。
梶井基次郎さんをご存知でしょうか。作家です。昭和7年に肺結核のため31歳という若さで亡くなっております。
代表作は「檸檬」「櫻の樹の下には」など。
なぜ唐突にこんなことを日記に書いたかというと、最近散歩をすることが多く、その際、「今自分はこんなことをしているんだなあ」と定義付け?とでもいいましょうか、「おや、花の香りがするぞ。どこからだ。あそこからか。まるで僕が来るのを待ってゐたやうではないか」とか、なんだかいちいち説明付けたいのですよね。
で、それがなんとなく梶井さんの書いた「檸檬」に似ているやうな気がして(笑)
散歩は良いです。良い気分転換になります。できれば昼の方が最適ですが、まぁ夜でも可。ただ気分が落ちてる時は絶対に昼散歩の方が良いです。夜はきつとその湿つた心を見もしまい暗がりの中へ連れてゐこうとするのだから。
『書を捨てよ町へ出よう』ではなく、
『書を心に街へ出よう』とでもいいましょうか。
ああ、この感覚、楽しいな、まるであの大先生の如くだ。民家の古壁、軒先の洗濯物、路地裏の猫、そのすべてが自分を待っていた気がして。街の喧騒はその世界を引き立たせるための更なる演出。
自己満足ですただの。でもこんなに気持ちの良いことはない。「今日はあの崖の下まで行ってみたよ」誰に報告するでもなく、そこに行った、帰って来た、そしてその間の過程で何を感じたのか。それだけで今のボクは大満足なんです。
『檸檬』は青空文庫から読むことができます。短いですので良かったら↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/424_19826.html
ではまた。
http://kobajun.webcrow.jp/
ログインしてコメントを確認・投稿する