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2017年06月04日15:48

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田川町の思い出

今日の「NHKのど自慢」の開催地は福岡県田川市だった。

五木寛之の「青春の門」の舞台としても知られるこの町は30年以上前にバレエの地方公演で訪れたことがある。 当時はまだ市ではなく町だったと記憶している。

田川は私が訪れたときからさらに30年くらい前までは炭鉱で栄えていた町である。 今日NHKのど自慢を見て炭坑節発祥の地であるということも知った。

訪れる前は田川がかつての炭鉱の町であるということは全く知らなかっただが、同地に着いてすぐにそれとわかった。 なぜなら、小さな山が一座、麓のみを残して上部3/4くらいが完全に平らに削られてテーブル状になったいたからだ。 そのテーブル山が今日のテレビに映し出されたので実に懐かしかった。

バレエの地方巡演ではたくさんの土地を訪れたが、田川はその中で特に強い印象が残っている町である。
 
それは、町に大型の日本犬がたくさんいて、それが皆放し飼いにされていて町中を歩いていたからだ。 大型犬は外敵から襲われる心配がないためか性質は優しい。 田川の犬たちはそれが放し飼いでストレスなく飼われているので、さらに穏やかで人なつこく、なでてやるととても喜んで見ず知らずの私に歓迎の表情を見せてくれた。 大型犬が大好きな私は大喜びだった。
「お兄ちゃん(当時)どこから来たの」
「東京からだよ」
「旅行? お仕事?」
「仕事。 バレエの公演をしに来たんだよ」
「ふうん、がんばってね」
「ありがとう」
そんな会話ができたような気がした。 あれから三十数年、今でもまだ田川の町では犬たちが闊歩しているだろうか。
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