mixiユーザー(id:8020652)

2017年05月30日00:04

479 view

ミュージカル「パレード」

22日(月) 東京芸術劇場 プレイハウスへ行ってきました。

この日は、病院へ行くために有休をとっていたので、珍しくマチネにて観覧。

ポスターの雰囲気から明るいミュージカルではないんだろうなぁ〜と思っていたけれど、
石丸さんと堀内さんが共演するから、どうしても見たくてチケットを取りました。

しかし、想像以上に、重いテーマだったふらふら
しかも、実話で冤罪事件で、人種差別も含んだ内容と知り、今回日本初演も納得。

見終わってみて、
「今の時代だからこそ、上演する意味があるんだろうなぁ〜」というのが第一印象。
しかし、救いがない涙
無理やりあるとすれば、夫婦間の絆が強まって、愛が深くなった事だろうか…考えてる顔

舞台にしっかりと根付く大きな木は、見た瞬間に、
映画「風と共に去りぬ」のタラの丘の木を思い出させる。

南部の人種差別は、他にも色々な事件があったと思うけれど、
これは、黒人よりもユダヤ人をターゲットにした事件で、
その時代の町の人々の心理を、権力者が利用して、
無実の人を有罪とした挙句、死なせてしまった。

気になって、ネットで検索したら、70年も経ってから、
なんと事件の目撃者がいて、真実を述べたというから、更に驚く。
恐らく、被害者の奥様も他界されていたと思うが、
なぜそんな時間を経ていうつもりになったのか…
逆に、その時真実を述べていたら、彼はその町では生きていけなかったかもしれないもうやだ〜(悲しい顔)

それにしても、お金と権力と、人種差別と、欲望が渦巻く中で、
誰も不思議に思わないのは、その町せいか、時代のせいか…

見ている間も色々考えたけれど、帰宅してからも色々考えるミュージカルだった。

舞台は、最初パレードから始まるんだけど、その時の紙吹雪は、床に沢山散らばったまま。
あれが、正直気になってしまった。役者さんたちが転ばないかと…

まぁ、あれは、南軍戦没者追悼記念日のパレードが、
根底にある事を見せているんだと思うけれどね。

石丸さんと堀内さんのデュエットは、お互いを思いあい、
明日を信じて生きる気持ちを力強く歌っていて、ぐっときた。
きっと、これが最後の別れになるんだろうなぁ〜と思ったから、余計に泣けてきた泣き顔

特ダネを追う武田さんも、差別主義者の新納さんも、検事の石川さんも、
黒人役の坂元さんも、みんなキャラがとにかく濃い。
人間のドロドロした部分を、各自が請け負って表現してる感じがした。

唯一、知事役の岡本さんが、まっとうな人間に踏みとどまった感じ。
まぁ、元々はきっかけをつくったような人なんだけどね。

実際の事件については、「メアリー・フェイガイン」で検索すると、
恐らく「レオ・フランク事件」がトップに出ますので、そちらをご覧ください。

公式HPは、こちら…http://hpot.jp/stage/parade

石川さんと坂元さんのインタビューは、こちら…
http://enterstage.jp/interview/2017/05/007155.html

フォト

フォト
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年05月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   

最近の日記