まちだリス園

以前から行ってみたかった場所、まちだリス園。
今日、ついに行ってきました。。
これは子供の幼稚園時代の、いわゆるパパ友何人かが「ぜひ行くべきです！」と薦めていたので、いつかは行ってみたいと思っていた。「まあビックリしますから」と。
でもって、車を持っていない我が家は、電車とバスを乗り継ぎ行ってきたんだが、まず町田駅から乗るバス停が見つからない。
町田駅パスターミナルのどこを探したって目的の21番乗場がない！しかも案内板にさえ乗っていず、グルグルと20分ほど探しても見つからず、結局、駅で聞いてみることに。
21番バス乗場は、バスターミナルと離れた商店街にポツリとあった。。わかるわけねーよ！とまあ、早くも、暗雲立ち込めるまちだリス園。
で、ネットで調べたとおりの鶴川駅行きのバスに乗り20分ほど。だんだんと町田特有の山村エリアに突入していき、人家もまばらな山間の道に不安が拭いきれずも、そんな中途半端な山村エリアにまちだリス園はあったのだった。

で、入り口で既に度肝を抜かれる。
「リスはともだち」「まちだリス園」と手作り感満載のでかい看板が。。
中に入ると、大して広くもないエリアに、ウサギやモルモット、あと何故かカメやアオダイショウなどがこじんまりと飼育されている。ウサギとカメは同じ小屋で飼われていて、「これは生物学上いいのだろうか？」と心配になってしまう。
いたるところに、手書きの看板があり、その内容も意味不明のものが多かったりする。
例えば、リスのエサ売り場に「リスはおなかいっぱいです」と書かれていたり・・これは、リスにあまりエサをやるなという意味なのか？
アオダイショウの説明文がどっかの図鑑から引っ張ってきているんだが、
「噛まれても痛くない」という説明書きに手書きで「→嘘ばっかり」
「ネズミなどを捕食するため農家では重宝されている」という説明書きに手書きで「→実際にネズミは食べません。何故ならひよこを食べちゃうから」
うーーむ、ほのぼのとした小動物園が、妙なシュールワールドになっている・・
とりあえず、モルモットのエサが100円で売られていたので購入すると、レタス何枚かと細切りのニンジンが2コ。皆それを買って好き勝手にモルモットにエサをやっているのだが・・いいのか？これは？
でもって、ウサギだのモルモットのエリアの隣が、リス放し飼いエリアだったのだが、そこの入り口に入ると、職員に「いらっしゃいませ」と無愛想に怒鳴られた。最初は何か知らないけど怒られた？と思ったんだが、よくみると職員は全員障害者であった・・
そういえば、パパ友の誰かが、障害者の就労受け入れ場所だって言ってたような気がしたな・・ﾌﾑ、あの意味不明でシュールな手書きの看板のわけに、妙に納得してしまった・・

でまあ、リス放し飼いエリアなんだが、本当に放し飼い！
巣箱や木を無造作に置いた箱庭に、放し飼いしているだけである。
リスが逃げ出したりするリスクは一切考えられていない。
しかも、そこら辺をチョロチョロ動き回るリスどもは、どうみても凶悪なネズミにしか見えない。まさに残飯をあさってコロコロ太ったネズミのように・・
ふと立看板をみると、以下のような記載が。。

タイワンリス（タカサゴリス）
おもに朝と夕方の薄暗い時間に活動する樹上性のリス。1933年頃伊豆大島に入れられて大繁殖し、農作物等に被害を及ぼしている。雑食性で木の実、小鳥等を食べる。

これって、単なる迷惑動物じゃないか！外来種で異常繁殖して、人間の生活に害を及ぼす有害生物でしかない・・
だから特に放し飼いして、勝手にいなくなろうが、死んでしまおうが、どうだっていい感が満載の扱われ方である。そいつらがあっちこっちチョロチョロ動き回る様は、ドブネズミが街中をチョロチョロしているようにしか見えず、それでも来場している純粋な子供は、「あ、リスだ！」と目を輝かせていたが、これでいいのか・・？
ちなみに、ニホンリスとシマリスは、ウサギやモルモットのエリアで単独で小屋で飼われていて保護されていたが、デリケートなこいつらがタイワンリスと同じ扱いを受けていたら、あっという間に死滅したであろう・・もっとも、過去に実施していて何匹も死なせてしまったのではないか？という疑念は拭いきれないが・・

とまあ、そんなこんなでＢ級感満載のまちだリス園。
行ってみたら想像以上にマイナー感漂いかつシュールであり、楽しいところでした。
まちだリス園へのアクセスは、
小田急線またはＪＲ線町田駅下車
北口21番乗場の本町田経由野津田車庫行きまたは鶴川駅行きバスへ乗り、「薬師池」停留所下車徒歩1分。
これを読んだ人は是非お立ち寄りあれ。