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2017年05月24日12:11

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民進党の女性宮家創設論には「二重の錯誤」がある 一度切れた歴史はつながらない…

 下記は、2017.5.24 付の【阿比留瑠比の極言御免・番外編】です。 民進党には本当の日本人では無い議員が多くいるので、故意か無知からなのかは解りませんが、日本文化や伝統を破壊する事に気が付かないのだと思われます。

                        記

 秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまが、大学時代の同級生との婚約に向けて準備を進められていることをきっかけに、民進党やメディアで女性宮家創設を求める声が高まっている。特に民進党は、天皇陛下の譲位を可能とする特例法案の付帯決議に、女性宮家創設を盛り込むことを強く求めるが、そこにはかえって事態を混迷させかねない二重の錯誤がある。

 「政治利用するなという人もいるが、眞子さまが結婚されれば、皇室を離脱しなければいけない。皇族の減少はまぎれもない事実だ。今の現実を直視した議論をしなければならない」

 民進党の野田佳彦幹事長は22日の記者会見でこう強調し、女性宮家創設の必要性を訴えた。野田氏だけでなく、多くの議員が同様の見解を示している。

 だが、例え女性宮家をつくったとしても、皇室典範は「皇位は(父方の系統に天皇を持つ)男系の男子が継承する」と定めている。つまり、一時的に皇族の減少は防げても皇位継承資格者が増えるわけではない。これでは、根本的な問題解決にはつながらない。

 女性宮家創設の積極論者たちは、将来的な女性・女系天皇の容認を想定しているのかもしれない。だが、それならば回りくどい言い方をせず、最初からそうはっきりと言うべきである。

 ただし、女系天皇はこれまでの125代の天皇に例がなく、皇室の伝統の大転換となる。平成24年6月に薨去(こうきょ)された三笠宮家の寛仁さまが、18年1月の毎日新聞のインタビュー記事で、こう戒められたのを忘れてはならないだろう。

 「一度切れた歴史はつなげない」

 また、果たして女性皇族方は、女性宮家創設を望まれているかも疑問だ。

 今回、眞子さまが正式に婚約される前の段階で、唐突に婚約に向けた動きが明らかになったことについて、複数の政府中枢・与党幹部は、民進党などによる女性宮家創設要求が関係しているとの観測を示す。

 「特例法の付帯決議に女性宮家創設を入れれば、創設前に結婚しようとする方が出て、かえって皇族減少に拍車がかかるかもしれない」(自民党幹部)

 「宮家当主の女性の配偶者になりたいという男性は、現実問題としていないだろう」(政府高官)

 女性宮家がつくられ、さらに女系天皇が容認されることになれば、女性皇族の結婚は制約される。

 仮に配偶者が現れたとしても、その男性が皇室伝統の破壊者だとか、皇室の簒奪者と批判されることさえ、ありえないとは言い切れない。そうなれば、国民と皇室の紐帯(ちゅうたい)に亀裂が入りかねないのではないか。

 女性・女系天皇を認める皇室典範改正が目指されていた小泉純一郎内閣当時、ノンフィクション作家の工藤美代子氏は月刊文芸春秋18年1月号に「史上初『天皇陛下のお婿さん』になり手はいるのか」という論文を書き、こう指摘した。

 「いったい誰が、天皇の夫となろうと考えるだろうか」「史上初めての『女性天皇の配偶者』をもとめようなどというのは、机上の空論ではないか」

 そして寛仁さまは団体機関紙(同年2月号)で、父の三笠宮さま(28年10月薨去)が工藤氏の論文について「『私の意見はこれと同じである』と、娘の分までコピーしてもってきてくれました」というエピソードを紹介している。

 これは女性天皇だけでなく、女性宮家にも当てはまるのではないか。

 女性宮家推進論者らは、皇籍離脱で皇族ではなくなった旧皇族の男系男子の皇族復帰を非現実的と批判する。だが、その場しのぎの女性宮家創設の方がむしろ現実を見ていない。

 (論説委員兼政治部編集委員 阿比留瑠比)

 http://www.sankei.com/politics/news/170524/plt1705240003-n1.html
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