mixiユーザー(id:10409899)

2017年05月18日22:25

132 view

劇団四季ミュージカル「ノートルダムの鐘」

ヴィクトル・ユーゴー原作のこの話は、ディズニーアニメや日本のアニメ、帝国劇場ミュージカル、果てはバレエでいろんなバージョンをたくさん見たし、原作を邦訳で読んだのはずっと昔なので、もうエンディングはどれもありってかんじ。

でも、劇団四季バージョンは、エスメラルダが生き残るという変えすぎのバージョンではなく、火あぶりにかけられかけ、カジモドに助けられたけど、おそらく煙を吸っていて、カジモドのそばで息を引き取りました。

フロローは聖職者として自分を律することができ、自分が正しいと信ずる器の小さい男で、恋を知らなかった男がとちくるったという、同じ世界にはいたくないけど、人間考察としては、非常に分かりやすく、興味深いキャラクターなのは変わりませんでしたが、フィーバスが妙にいい人過ぎました。
【追記】フィーバス役の人は、仮面ライダーに合いそうだと思いました@

でも、フィーバスが最後までエスメラルダの味方だったのは救われました。
自分を刺したのはエスメラルダと誤解したまま、エスメラルダが処刑されるのを当然と思うような心変わりは、エスメラルダにあまりにも救いがなくて残酷だから、最近のトレンドではない気がします。

それにしても、劇団四季の役者さんたちは、全員上手かったです。
歌も見事でした。
いろんなミュージカルを見ていて、最近はミュージカル役者drないゲストの歌唱力がいまいちなのを目をつぶっていましたが、ミュージカルはこうでなくちゃと思いました。

それから、ユーゴーのキャラクター設定にはつくづく感心し、エスメラルダを取り巻くカジモド、フロロー、フィーバスの四角関係のもつれのドラマは実に素晴らしいのですが、ここにほかの女性をからめらず、四角関係だけど実にシンプルになっているところは、ユーゴーの限界だったんだなあと思います。
ユーゴーは男だし、時代的に男が女心を今よりもっとわかっていなかったでしょうから。
というか、自分の分かる範囲のシンプルな心理状態しかない、リカちゃん人形のように思っていとことでしょう。
おお、これは、ノートルダム観劇後の今回新しい感想です。

フォト

フォト

フォト



4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年05月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031