くらやみ祭りの出来事

５月５日こどもの日は、毎年恒例の府中くらやみ祭りに行ってきました。
といいつつ、夜中中騒ぎまわる神輿や山車をみるわけじゃなく、大国魂神社の敷地一杯を使った縁日、これが楽しみ。
今年も、屋台村のようなスペースで飲み食いして、縁日をめぐって適当なところで切り上げ。かつて一度、何時間か神輿や山車が出るところをみたけど、疲れるだけなんで、もうそれで満足です・・

それでも、東京で行う大きな祭りのひとつであり、旧甲州街道を閉鎖して、数日間かけて行う祭りは、壮観だった。
くらやみ祭りというからには、夜通しお祭り騒ぎをするもの。
かつては、荒くれどもが、非日常の激情を惜しみなく発散したことだろう。
有名な話としては、新撰組の試衛館メンバー、近藤勇、土方歳三、沖田総司、井上源三郎、山南敬介などがくらやみ祭りで奉納試合をしたという。さすが、多摩出身者で結成された新撰組、府中くらやみ祭りとは無関係ではなかった。
それから、こういったくらやみで荒れ狂う祭り言えば、やはり根底にはエロティシズムがあるのだろう。
くらやみの中で、激情した男と女が、あっちゃこっちゃでセックスを始めてしまう。そうやって子沢山にしていこうとする人間の叡智があったといえば考え過ぎになるか・・？

でまあ、縁日を巡る中で、毎年恒例となっているのが「おばけ屋敷」。これがいかにも即席の作り物でショボイんだけど、何故か毎年入りたくなってしまう。
ウチのカミサンは「もういいよ、飽きたよ」というんだけど、子供がね、入りたいと。というか僕自身が入りたいんだよなー何故か。
手作り感満載の本当にショボいおばけで、脅かす人も、東急ハンズで売ってそうな安ッちい被り物しかしていないんだけど、それでも僕は怖いんです！
もう、暗闇からいきなり何かが出てくるというシチュエーションだけで十分に怖いのです。
といったわけで、今年もまた、大人500円子供400円、合計1800円と、決して安くない金を払って入りましたわさ。
んで、僕らより先に入った女子中学生４人組が、怖くて動けないので同行することになった。そいえば、去年も女子中学生のグループと同行したな・・
で、「お父さん！先に行ってください！」と４人のあどけない女子中学生たちが背中に隠れながらついてくるわけなんだけど、
「俺を期待しないでくれーー！！」
と内心思っている。だって、僕もあなた方同様、怖くて動けないので、誰かに先頭切って欲しいんですもの。
でもまあ、子供つれているし、そういうのに無感動なほどビビらないカミサンに先に行かせると後でどれほどバカにされるかもわかんないし、勇気を振り絞って先頭を歩く。
が、女子中学生ども、あまりにも怖がってギャーギャーいって動かないため、おばけ役のバイトの人が、出るタイミングを非常に困っていた。
仕方ないので、僕は先に行って「もう少ししたら来ますんで」とおばけ役のモンスターのマスクを被っている人に耳打ちしたら、指でOKサイン出していた・・
うーむ、何ともほのぼのしたおばけ屋敷・・
ちなみになんだけど、ウチの次男、入り口で入ろうとしたら女子中学生があまりにギャーギャー騒ぐので、それにビビって入り口を逆走ダッシュで逃げようとした。
「ｵｲ、お前400円払ってるんだからそれじゃ金もったいないだろ！」と鬼のような父は、強引に次男の腕を掴み、ダッシュで中へ入ったんだが、次男坊、よほど怖かったのか、その後はずっとダッシュで走り抜けていた。何とも愛らしい・・
長男君はといえば、一番怖がりそうだったんだけど、女子中学生どもがあまりに騒いでいるのみならず、ウチの長男君をタテにしていた。終始女子中学生に囲まれている状態で、すっかり気を良くしたのか、ずっと冷静であった。
人一倍怖がりなくセに、終わったあと感想を聞いたら、「ちっとも怖くなかった」とのこと。
まーいろいろあったが、皆さん、払った金の分は楽しめたってとこじゃんかね。

しかし、金のことをいうとケチ臭くて嫌なんだけど、祭りの物価って高すぎるわ！
缶ビール600円、やきそば500円、焼き鳥一串400円てなんじゃそりゃ！まー昔はね、折角だから楽しみたいと金に糸目つけずボンボン屋台のもの買い捲ったもんだが、いまや生活費を切り詰めるしがない４人家族の親父。
もう、飲み食いはそこそこにして、帰りにスーパーライフによって、１本105円の発泡酒やらサワーやらを買い込んで、晩酌。お惣菜だって、300円くらいで良質ともにもっと良いものが買える。
これが一番いいや・・