元ノートルダム清新女子大学学長の渡辺和子さんの講話集から引用しました。
「どんなことにも感謝する」については、思い出すことがあります。
私がアメリカで修練していた最初の年の暮れでした。1年を振り返るにあたり、修練長が、「あなたが受けた祝福を数えなさい」(Count your blessings.)とおっしゃいました。
初めてアメリカにまいりまして、私なりに苦労し、たくさん叱られたり、さみしい思いをした時期ですから、嬉しいことよりもつらいことのほうが多かったと思います。
にもかかわらずCount your blessings.というのは、
「すべてを祝福として数えなさい。そして感謝しなさい」ということだったのだと思います。
今も私はこのことが心に残っておりまして、人様と会うときに、まず「何かこの方に『ありがとう』ということはなかったかしら?」と考えるようにしております。
そして1日の終わりに、少なくとも3つの感謝すべきことを思い出すうようにしております。
ときには、3つ見つからないこともありますが、見つからないから探すのです。
たとえば「今日1日生かしていただいてありがとうございます」と感謝することも、忘れてはいけないと思います。
感謝することが多ければ多いだけ、私たちは幸せになることができます。ですから、自分の生活の中に不平不満をできるだけ少なくして、ありがたいと思えるものを増やしていきたいと思います。
若いころ、河野進先生に一つの詩をいただきました。
天の神さま
どんな不幸を吸っても
はく息は感謝でありますように
すべては恵みの呼吸ですから
私はこの詩を、大学の正面玄関に掛けております。
学生時代は、不幸から自分を守ってくれる人たちがいますが、社会に出ますと、否が応でも不幸が漂っている空気を吸わなければいけません。
学生たちには、どんな不幸を吸い込んでも、それをそのまま、あるいは増幅して吐き出すのではなく、しっかりと自分の中に受けとめて、いつの日か、感謝に変えて吐き出す人になってほしいと思うのです。
神様は、私たちの願いをそのまま叶えては下さらないかもしれませんが、願ったものよりももっと必要なもの、私たちの幸せを増やすものを必ず用意して下さいます。
ですから、すべてを感謝の息にして吐き出すことが大切です。
同時に、私たちの不平不満の息で空気を汚染しないように、心がけていきたいと思います。
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