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2017年05月04日12:37

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UTCとWestern Electricの差 TAMURAら日本トランスに感じる「いい音」とは?

「いい音」とはと論じられる例を散見しました。

美味しい料理は何か?としたら各自が「美味しい」と感じたものと終わってしまうとすると、オーディオも各自が「いい」と感じればそれがいい音というものかと思いますが、これでは料理評論もオーディオ評論も成り立ちません。

表記はどれもライントランスという、真空管ら出力のKΩ単位の高インピーダンス〜パワーアンプ入力インピーダンスの600Ω前後に整合させるインピーダンスマッチングの役割をする部品。

どれも米国製のものでWestern Electricからは127Cと160A
真ん中のUTC社のものは、基本は真空管パワーアンプの出力トランスLS-58。二次側に500Ω端子もあるので、ライントランスにも使えている。

このWEとUTCでは別の意味でのいい音があるので、どちらかに絞りきれない。

最新の管球王国84号でDENON DL-103カートリッジの昇圧トランスの比較試聴記が掲載されていた。
(それもブラインドテストを敢行して、新先生 篠田先生にはどのトランスが鳴っているのかは一切明らかにしない)

WEトランス2個試聴のまな板に。新先生 篠田先生はその音評価について「トランス自体の音主張はとても小さい・・・緻密で丁寧な音楽表現・・・オーケストラの内部聴きに行くといった悦びを感じさせる・・・
トランスの個性に阻害されない・・・生のままの音・・・広がりや奥行きも感じられる三次元的再現でリアル・・・」

UTC社トランスもほぼこの評論があてはまるものの、WEトランスの上記「オーケストラの内部聴きに行くといった悦び」とすると、
UTCは「オーケストラの内部から空間への広がりが見えるように聞こえる悦び・・・」と平蔵的には捉えられる。

オーディオ的レンジとしては意識すればUTC LS-58が一番広く、次いでWE160A 127Cは二つに比べるとナローとわかるが、音楽が鳴り出した途端、レンジがどうのというのは意識させられなくなる。

これらは少なからずの日本製トランスには感じなくなっていまいます。

歌謡曲演歌のソフト内容そのものが洋楽の再現まで影響される平面二次元再現。
生のままの音ではなく、音質が嫌でも意識させられる・・・
音離れが悪く、電気再生であることを否が応でも意識させられる・・・etc。

WE UTCのトランスのような音はいい音に聞こえるが、後者の日本製トランスはいい音には聞こえない。

上記試聴記でもはや製造もしていないWestern Electricをいくら褒め称えても利得はない。
むしろ雑誌に広告を入れてくれたMCトランスのメーカーのをヨイショした方が雑誌社にも評論家にも得とすると、その音質差は誌面評論以上と推測した。


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