24日(月)のことです。
久方ぶりのお勉強会に行きました。
場所は超セレブの町、白金台のホテルです。(私には似合わない)
そこは後程のパート2の日記で。
実は南アフリカワインの、セミナーと試飲会に出たのです。
南アフリカのワインは最近目覚ましい品質向上を目指しています。
南半球のオーストラリア、ニュージーランド、チリ、アルゼンチンに続くよう頑張ってるようです。
南アフリカといえば、暑い国、アフリカの一番南、と思われますが、実はインド洋と大西洋の気候に挟まれ、なおかつ南極からの海流の影響も受けているそうで、冷涼な気候を持つ場所は西側にあるそうです。
まだ日本に未輸入のワインや、珍しいワイン、同じぶどう品種でも全然違う味。
今の南アフリカのワインはやっといろんな品種と、土地との相性を探しているような状況です。
オーストラリアや、チリのようなスタイルを目指してるのか?それともヨーロッパのフランス南ローヌやボルドーを目指してるのか、ちょっとわからないところもありますが、その中でもこじんまりとしたワイナリーには、目を見張るようなものもあります。
この国はアパルトヘイトで、イギリスの支配下にあり、やっと解放された1992年から本格的にワインを作り始めたようですが、まだ指導者がいない。
労働者はいても、基本的なブドウ栽培、ワイン作りを勉強するため多くの生産者が、南半球のワインの休間期に、ヨーロッパで勉強のため出稼ぎに行っているようです。
セミナー試飲は、9種。
☆アワード・ワインズ・サウスアフリカ社
【スラッグストーン フリーラン ソービニヨン・ブラン 2011】 希望小売価格¥2,551
ソービニヨン・ブラン100%
☆クライン・コンスタンシア社
【ソービニヨン・ブラン 2015】 希望小売価格¥3,240
ソービニヨン・ブラン100%
☆ボッシェンダル社
【エルギン ソービニヨン・ブラン 2015】 希望小売価格¥4,320
ソービニヨン・ブラン100%
☆ベリンガム
【バーナード オールドヴァイン シュナンブラン 2015】 希望小売価格¥3,780
シュナンブラン 100%
☆バーデンホースト社
【セカチュアシュナンブラン 2016】 希望小売価格¥1,998
シュナンブラン 100%
☆シャノン ヴィンヤーズ&ワイン社
【シャノン セミヨン 2015】 希望小売価格¥4,104
セミヨン 100%
☆マリヌー・ファミリー・ワインズ社
【マリヌー・ホワイト スワートランド 2015】 希望小売価格¥4,320
シュナンブラン 74%、クレレットブラン 12%、ヴィオニエ 6%、セミヨングリ 4%、グルナッシュブラン 4%
☆ボーモン社
【ボーモン・ピノタージュ 2013】 希望小売価格¥3,090
ピノタージュ 100%
☆リチャード・カーショウ・ワインズ社
【エルギン シラー クローナルセレクション 2014】 希望小売価格¥5,940
シラー 100%
以上9種が試飲ワインです。
試飲感想は、相対的にソービニヨンブランは、ちょっとバタ臭いものから比較的洗練されてるもの、飲みやすさはありますが、香りは花梨やレモンが特徴にありまして、その割に色が黄色に近くソービニヨンブランらしい薄い黄緑色は見受けられません。
口当たりはマイルドですが、酸が後味に残ります。
シュナンブランですが、シュナンブラン独特の煙いたばこ臭さのような特徴はあまり感じません。
一瞬どこの国のワインかわからないという雰囲気があります。
そこがこれからの課題なんでしょうけど、ベリンガムの古木のワインは、古木独特の古い胡桃の味わいは残ってました。
セミヨンは力を入れている品種のようですが、色には青みがかった色が残り、セミヨンの特徴のハーブのような香りの後味と酸はちょっと弱い気がしました。
マリヌーの混醸ワインですが、これはちょっと興味がありました。
シュナンブランという品種に、フランス南ローヌ品種を約26%混ぜるという大胆さ、色もやや黄色みがあるのですが、アルコールの厚みは感じられ瓶を見ると、11,5%アルコール度がありました。酸のバランスはよいのですが余韻は少なかったです。
ピノタージュのワインですが、南アフリカの品種として有名で、昔からKWV、ステレンボッシュ、テーブルマウンテンが有名ですが…こちらはヴィノス山崎の販売ということで、さすがバランスもよく、エキスの熟成、ラズベリーの香りや後味、さわやかなkン時で、色もあまり濃くなく、飲みやすいタイプでした。
シラーですが、これはさすがにこのお値段を出せば、美味しいのは当たり前で、黒すぐりやナッツのような香り、じゃいーな味わいとなり後味も酸味ととのバランスが良く、美味しいといえます。
ただフランスのシラーというよりも、オーストラリアに近いような感じです。色はやや明るみは感じます。
総評としては、飲んだ時には飲みやすくても後味には、酸味が残るということと余韻は感じられないということでしょうか。
たぶん醸造の技術や、品種の選び方、まだまだ研究途上だと思います。
あとは価格のことですが、どれもこの値段ではフランスのボルドー、ブルゴーニュ、カルフォルニアに流れてしまいます。
ステレンボッシュ大学に、ワインに関する研究の施設などできたようなのでこの先の未来に期待をかけたいと思います。
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