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2017年04月18日03:13

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日本企業とドイツ

日本企業の間では、ドイツに拠点を作る動きが目立っている。外務省によると、2015年に日本企業のドイツにおける拠点数は前年に比べて5.5%増加し、1777ヶ所となった。中国、米国、インドに次ぎ世界で4番目に多い数字だ。日本企業の拠点数が多い国トップ10のリストに入っている欧州の国は、ドイツだけである。これは、欧州で最も日本企業の拠点数が多い国がドイツであるということを意味する。
欧州で2番目に日本企業の拠点数が多いのは、英国だが、ドイツの拠点数は、英国の拠点数(1021ヶ所)よりも74%多い。しかも2015年の英国における日本企業の拠点数は、前年比で5.8%減っている。
人件費が高いにもかかわらず、ドイツに進出する日本企業が増えている理由は、この国が欧州随一の産業立国であるためだ。日本同様に、ドイツ経済を支えているのは、物づくり産業である。さらに教育水準の高さ、高速道路やエネルギー供給設備などのインフラの良好さ、欧州最大の市場規模も影響している。またドイツが欧州の中央に位置するため、西欧にも中東欧にもアクセスが容易であるという地理的な条件もある。これに加えて、ユーロ安が続いているため、欧州大陸に製造拠点を確保した方が有利であるという側面もある。2019年に英国がEUを離脱することが決まったことから、今後は英国からドイツへ拠点を移す日本企業の数がさらに増えると予想される。

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