TEI TOWA “EMO”
昨年、METAFIVEで大忙しだったテイ・トウワ、その合間を縫って作られた新作。
レオ今井&幸宏さんのボーカル、小山田のギター、砂原のシンセベース、
権藤のフリューゲルフォーン&トランペットなどが随所に登場して、
ある意味METAFIVEのアウトテイクみたいな感じでよろしいです。
相変わらず随所にYMOやKRAFTWERKの音色や効果音が
散りばめられているのにニヤっとさせられます。
あえてMETAFIVEとの違いはというと、
ドラムやベースの音がファットで生感のあるサンプル音が使われていて、
よりグルービーな感じ(本職であるDJ感のある)がするといったところでしょうか。
他にもカイリミノーグや細野さんの声、水原希子&侑香姉妹、UAの歌なんかもあって、
曲調的にもインスト曲はスケッチショーやKRAFTWERK的だったり、
去年よく聞いたTV GIRL(2016/4/5日記ご参照)みたいなサンプリングポップ、
好きなハイポジみたいなウイスパーボイスのクールでスロウな曲があったり,
METAFIVEプラスアルファ、つまりは今のテイ・トウワらしさを堪能できます。
このアルバムを聴くと、改めてMETAFIVEはレオ今井と権藤の管楽器が
バンドの音を特徴づけていると再認識します。
ボーカルはエモーショナルに曲を熱くし、
そしてマイナースケールを吹くことが多い管楽器は一瞬にして曲の雰囲気をクールダウンする、
まさに緊張と緩和の重要アイテム。
彼の作品を今回初めてまともに聞きましたが、
素晴らしい仲間に恵まれ、ボーカルや管楽器、そして小山田ギターといった
今までよりもフィジカルな音がたくさん詰まった、彼にとっても会心の作品でしょう。
楽しめました。
タイトル曲”EMO” ファットなスネアにグイグイと腰を動かされます。
いろんな効果音がおもちゃ箱みたいに散りばめられてるし。水原姉妹も出てます。
https://www.youtube.com/watch?v=5lgUz4t9fJw
”REM” ハイポジみたいなウイスパーボイス。 トランペットがクール。
https://www.youtube.com/watch?v=U-tXl0gajdc
試聴してよかったけど買わなかったCD
坂本龍一
ガンを克服して8年ぶりのソロ。
まるで風景画やアートな映画のサウンドトラックのような、
リズムトラックなしの静謐な音。
長年のファンとしてはじっくり向き合うと、
その美しい世界に絶対どっぷりはまってしまうことでしょう。
でも、今はこちらにじっくり向き合える余裕がないので、見送り。
いつかきちんと向き合えるように精進します。
https://www.youtube.com/watch?v=g_9_F8B94hA
T字路s
女憂歌団か女竹原ピストルかってぐらいの女ブルースシンガーとベース男の二人組、
初のオリジナルフルアルバム。
いや〜凄まじいダミ声のパワフルボーカルに持って行かれました。 素晴らしい!
去年公開された映画”下衆の愛”の主題歌”はきだめの愛”
ほんま歌詞といい声といい女憂歌団!
https://www.youtube.com/watch?v=UHyFQOGqR-I
破壊力抜群の”襟裳岬” liveの雰囲気もよろし。
https://www.youtube.com/watch?v=I1E54ODF5-s
S-KEN
70年代後半の東京ロッカーズブームやパンク、スカ、ワールドミュージックといった
アンダーグランドシーンをミュージシャン&プロデューサーとして牽引した重要なお方。
名前はよく聞いたが実はよく知らない。
今回、25年ぶりにg窪田晴男(パール兄弟)、dr小田原豊(レベッカ)、
perヤヒロトモヒロといった当時のメンバーが再結集して自作のアルバムを発表。
クレイジーケンとはまた違う、猥雑な大人のロックがよろしい。
”酔っぱらいたちが歌い出し 狼どもが口笛を吹く” このタイトル&サビがかっこいい!
https://www.youtube.com/watch?v=Znv4LdiZQt4
しかし今日紹介した4組、見事に音楽性バランバラン。
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