浅田真央引退会見ＮＨＫが緊急生中継 放送予定変更
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今日は寒空の中、わざわざ川崎競輪場まで行ってきた。雨の降る中、“Ｇ�圭蕕離淵ぅ拭七莨＼錙百僂襪燭瓩任△襦�川崎に向かうために、京浜急行の特急に乗ったのだが、羽田に向かう快速特急（快特の呼称は嫌い）やエアポート急行でなく、三崎口に行く特急に乗るのはかなり久しぶりだった。下手をすると三十年ぶりというレベルかもしれない。ま、どうでもいい話だ。
で、競輪界も気合を入れた記念ナイターだったが、悪天候に寒さも加わり、売り上げは目標を下回り、興行的には失敗に終わった。やはり、静岡や岸和田といった売り上げが見込める競輪場での場外発売時間が限られたことも大きかっただろう。
それにしても、あの平均点主義の権化のような郡司盛夫の息子（浩平）がＧ�兇紡海い董�地元記念で人気を背負って優勝するとは世の中分からないものだ。ということで、私の車券は見事な養分だった。郡司⇔浅井康太⇔菅田壱道の車券を買ったので、そんなに的外れではなかったが、小原太樹の見事な仕事ぶり（インをしっかり締めた）と浅井のノータリンぶりを予想できなかった私の負けということだ。雨の降る寒空の中でわざわざ養分になりに行くのだから、私もマヌケである。
そんな結果を見せつけられ、這う這うの体で競輪場から逃げ出した私は、レース１時間後には家に戻っていた。そして、家に帰ってテレビをつけたら、テレビ朝日が「ありがとう！浅田真央」という特番が放送していて、のけ反ってしまった。オリンピックで銀メダルを１回獲っただけのスポーツ選手への対応とはとても思えないのだ。客観的にみれば、それだけこの選手に国民的な人気があり、テレ朝も本来放送予定だった「みんなの家庭の医学」より視聴率が見込める判断をしたということになるのだろう。しかし、競輪やプロレスといった世の中から疎外されている競技を長年見てきている私にとって、このような浅田真央に対する世間・マスコミの反応には反発したくなってしまう。これは、アンチ巨人的な発想と同じだと思う（そのくせ私は巨人ファンなので、その点は倒錯しているが）。
まず、競技成績でいえば、浅田を上回る選手はたくさんいる。浅田の国際大会優勝歴の価値は分からないが、これが評価されるのであれば、柔道の野村忠宏をどうしてもっと評価しなかったのだろうか。そして、お涙頂戴のエピソードにしても、スポーツ選手にはそのような話は履いて捨てるほど存在する。浅田だけの話ではないのだ。今日の報道ステーションでは、北朝鮮の話題を差し置いて、オープニングから２２分も浅田ネタを報じていたが、キャスター・ゲストの「感動をありがとう」を押し付けるような物言いには、呆れるしかなかった。
当然ながら、私も国によってスポーツには人気・不人気があり、選手の取り上げ方に差が出るのも仕方ないという理解はしているつもりだ。しかし、今回の浅田の引退については、あまりに騒ぎすぎである。織田信成が人前で泣くのを見たら、「バカじゃないのか」と思ってしまった。
結局、この手の話の問題はマスコミの報道姿勢に尽きるのだろう。マスコミも商売だが、もう少しスポーツ選手に対してフェアな取り扱いはできないものだろうか。一方で、阪神命のデイリースポーツすら浅田が１面だったことを思うと、プロ野球の試合がなく、特段のネタがない月曜日に引退を発表した浅田（を取り巻く人間）の“うまさ”も感じるところだ。
最後に、ネットでは「浅田真央に国民栄誉賞」という妄言が出ているが、これはありえないだろう。それなら、野村や相撲の貴乃花の方が授与されるべきである。
そして、ＮＨＫがどうして、浅田“程度”の選手の引退会見を緊急生中継するのだろうか。それだけの放送価値があるということだろうが、全く持って信じられない話である。
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